著者等紹介
大沢在昌［オオサワアリマサ］
１９５６年愛知県生まれ。慶応大学中退。７９年第１回小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。８６年「深夜曲馬団」で日本冒険小説大賞長編部門、９４年『新宿鮫 無間人形』で第１１０回直木賞、０１年『心では重すぎる』、０２年『闇先案内人』で日本冒険小説大賞、０４年『パンドラ・アイランド』で第１７回柴田錬三郎賞を受賞
新野剛志［シンノツヨシ］
１９６５年東京生まれ。立教大学社会学部卒業後、旅行会社勤務を経て９９年『八月のマルクス』で第４５回江戸川乱歩賞を受賞
樋口明雄［ヒグチアキオ］
１９６０年山口県生まれ。雑誌編集などを経て、専業作家になる。著作は冒険小説、ハードボイルド、ナンセンス、ホラー、漫画原作など多岐にわたる
光原百合［ミツハラユリ］
広島県生まれ。大阪大学大学院修了。詩集や絵本、童話を執筆しながら１９９８年、初のミステリー作品である『時計を忘れて森へいこう』を上梓。０２年、「十八の夏」で第５５回日本推理作家協会賞（短編部門）を受賞
森詠［モリエイ］
１９４１年東京生まれ。東京外国語大学卒。編集者、記者を経て作家となる。８２年『燃える波涛』で第１回日本冒険小説協会大賞感謝感激大長編賞、９５年『オサムの朝』で第１０回坪田譲治文学賞を受賞。８５年『雨はいつまで降り続く』で第９３回直木賞候補となる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オオサキ
11
その時々で好きなキャラクターは変わりますが、ルパン三世はオールタイムベストです。大沢在昌さんの名前で、「次元大介を主人公にした話ならいいな」って思ったらまさに。好きです。硬派です。他の方の話も、そのまま２時間テレビスペシャルに出来そうなクオリティだと感じました。日本を舞台にした話も新鮮だったな。2016/02/25
小紫
7
ルパンファミリーの冒険譚を５人の作家が書いたアンソロジーです。どれも粒ぞろいといった感じで、たやすく脳内で絵や音声に変換できちゃいます（笑）。ルパンの冴えた腕、次元のシブさ、五右衛門の安定感に、不二子も艶っぽさで華をそえ、とっつぁんの登場でまとまっていくのが素敵。もし一つだけ選ぶとしたら「1-1=1」が好きですね〜。ルパンが見せる、純粋な女の子に見せる顔とえげつない実業家へ向けるそれとの落差が彼らしくてスカッとします。《図書館》2015/03/27
mayama@読書生活自由型
4
普通、アンソロ競演系だと当たりハズレがあったりしますが、今回どれも粒揃いでした。また、二次創作系（笑）の小説だと面白いけれども原作のイメージとちょっと違うなあ、ということもあったりするのですが、どれもイメージ通りでこのままアニメにしてもOKなお話ばかりでした。書かれてる皆さんが凄くルパンとルパンファミリーをリスペクトしてて大好きなんだろうなーっていうのが伝わってくるほど『らしさ』が溢れていて、どれも面白かったです。改めてルパン三世という話のキャラの強さと何でもアリ感、皆に愛され感が素晴らしいなあ。2014/03/21
HAZ
3
私は原作よりアニメのルパン三世のイメージが強かったけど、すんなりとどれも読めたのは、ルパンたちのキャラクターが既に確立してるせいかも。一番良かったのは、樋口明雄の「深き森は死の香り」非常にクールで笑わないルパンだった。女の子にも甘くない。特にルパンである必要性もなかったような気もするけど、ルパン三世＝大泥棒というコードがあるからすんなりとこの話が進んだのだろうな。タイムスリップの話が一番アニメっぽいかも。2011/10/04
えり
2
ルパンのアンソロジー。早撃ち大会に出る次元とルパン、泥棒カフェの謎、金庫師との対決、ダイヤを巡る大自然の死闘、平泉へのタイムスリップ…まさに30分のアニメを見ているような感じ。一国の行く末に関わっちゃったり、謎解きがあったり、ちょっと切ない女性関係があったり、SF要素があったり、5つの作品すべてルパンっぽかった！ただルパンと次元以外の出番が若干少なく、描き方が難しそうだったなぁ。2014/10/30
