内容説明
その一家には忌まわしい秘密があった…。伝奇小説の鬼才が拓く新境地。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タカヒ
5
たまたま目についたので読んでみた。結構読みづらいかな？とか思ってたけど意外とさらっと読めた！ 読みはじめてすぐ怪奇現象がおきまくるようなホラーハウス的な話かと思いきや不穏な一族の話。段々これが心地よくなっていくのが面白い。あと生とは死とはという生きていくものの根元的な問題や社会問題な話もでてきて全然ホラーではなかった。表紙からしてそういう感じではないけどね！読み終わると何かスッキリする。そんなお話。ドラマ化とかしたら今でも意外といいかも？昔はこういう感じのドラマよくながれてた気がする。2017/09/21
滝ボーヨ
1
異形の一家に嫁いでしまった主人公、蒼の生き様が痛快。彼女を囲む冷静でいながらも何処か不気味なズレがある奈月家の人々。彼らとの交流の中で見えてくるのは、有限の命の儚さと、それでも生を必死に噛み締める人間の美しさだ。物語自体は短いながらも、蒼の波瀾万丈な日常の行く末を想像するのも楽しい。生と死というテーマを人間関係の揺らぎと共に鮮烈に浮かび上がらせていく、作者の技量が光る作品だ。2012/08/25
南註亭
0
菊地秀行なんだからオモシロいには決まってるわけで。ただ、イラストがアニメコミック調なのが……。もちろん、「怪奇小説」なので安心していいです（笑）。オススメ度は、☆☆☆★ 3.5です。2003/11/11
影法師
0
アッサリすらすらと読めるのがありがたい一冊。設定辞退は少し読めば容易に想像できるので、驚きとかそういうものが欲しい方には物足りない、かも？2011/01/16
