内容説明
歓声の渦の中に、文七は歩み出ていった。激しい拍手と叫び声が、文七の周囲に沸いた。それが文七の背、頬、頭、胸、腹、あらゆる場所にぶつかってくる。強い熱気の中に、文七はいた。この熱気の中心に自分の肉体があるのだ。―文七にとっては、始めての感覚であった。…そしてゴングが鳴った。己れの肉体を賭け、死闘をくり拡げる格闘家たち。物語は熱気に満ちあふれ、凄絶で異様な空気が漂い始める。空前の格闘技小説第6弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
0607xxx
9
主人公の試合や空手トーナメントの巻。漫画版と違い、意外とあっさり終わった印象。2014/09/09
fap
0
竹宮流虎王、発動。 荒々しく愚鈍な、丹波の虎王。 舞うかの如き、姫宮の虎王。 今後登場するであろう、長田の虎王が楽しみである。 藤巻の虎王は、松尾象山に敗れているので、虎王のぶつかる様はこの3人に絞られるのか。2014/10/22
山猫
0
シリーズ6作目。プロレスの興行で空手VS空手で決まり手が古武術の必殺技であったり空手の大会にプロレスラーが参加してジャーマンスープレックスでKO等、ありえないことだらけの内容でした。面白いですけど、もう漫画ですね。2010/07/24
ひろ
0
板垣版と違ってすぐ決勝へ。ちょっと残念2012/09/15
Kusashiai
0
10年以上ぶりに『餓狼伝』を再読中。この巻では、いよいよ丹波 vs 堤の試合が行われるが、興奮度は今ひとつだった気がする。何でだろう? 前の巻におけるグレート巽の印象が強いためかもしれない。その代わりに、北辰館オープントーナメントにおけるプロレスラーの長田 弘、空手家の姫川 勉の戦闘描写が秀逸だった。しかし、姫川がついに戦い始めたわけだが、その流れるような戦い方には憧れるなぁ。格好良い。2012/02/19