出版社内容情報
京都市中京区の薄暗い路地にある「中京こころの病院」。心の不調を抱えてこの病院を訪れた患者に、妙にノリの軽い医者が処方するのは、薬ではなく、本物の猫だった!? 戸惑いながらも、決められた日数、猫を「服薬」する患者たち。気紛れで繊細、手がかかるけど愛くるしい猫と暮らすことで、彼らの心も少しずつ変化していく。そして医者が猫を処方するのには、ある「理由」があって――猫と人が紡ぐ、もふもふハートフルストーリー!
内容説明
京都市中京区の薄暗い路地にある「中京こころの病院」。心の不調を抱えて病院を訪れた患者に、妙にノリの軽い医者が処方するのは、薬ではなく、本物の猫!?戸惑いながらも、猫を「服薬」する患者たち。気紛れで繊細、手がかかるけど愛くるしい猫と暮らすことで、彼らの心も変化していく。そして医者が猫を処方するのには、ある理由があって―。猫と人が紡ぐ、ハートフルストーリー!
著者等紹介
石田祥[イシダショウ]
1975年、京都府生まれ。高校卒業後、金融会社に入社し、のちに通信会社勤務の傍ら小説の執筆を始める。2014年、第9回日本ラブストーリー大賞へ応募した『トマトの先生』が大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
284
5話短篇。心療内科でアニマルセラピー宜しくねこを処方されるのかなぁと思うじゃん。京都特有の長々しい住所の先にある「中京こころのびょういん」に医院長先生と受付兼看護婦さんがいてね。そこは必要とする人だけに現れるみたいだよ。そして心療内科ではないらしい。でもねこは良く効きますね。でね、after catって言う強力な副作用もあるけどね。回を重ねる毎に医院の二人は妖しさを増してね。最終話では、正体を現すの、現さないのって思ったよね。更に「未病」って考えに、ねこは強力に作用する事も多いんじゃないかと思うんだけど。2023/11/29
ミュポトワ@猫mode
151
猫好きなんで買ってみた本。他の人のレビューを見て、また、背表紙を読んで、自分の嫌いなジャンルを買ってしまったんじゃないかと不安になりながら読んでみたが、なかなかに面白かった。こういうお話は好き。猫が擬人化してしゃべったりする本も、愛猫をめでる本も好きだけど、こういう猫によって癒されていく本も好き。総じて言えるのは、ただ単純に俺が猫に目がないだけなんだな。猫が出ればなんだって好きなんだな。そんな気がする。ただ、これ、ハートフルストーリーではない気がするが…。俺がそのジャンルを読みなれてないせいか?2024/01/13
里愛乍
114
猫本にして京都本大賞作とくれば買わない手はない。とにかく猫が可愛い猫が癒し、を前提にストーリーが展開する。登場人物のすべてが、猫を全く微塵も否定してないところが潔い(もっともそんな人は此処には辿り着けないのだろうけど…)「猫は何にもしませんよ」そう、変わるのは自分自身。一抹の謎を残しつつなラストも楽しい。2024/02/17
シナモン
113
知る人ぞ知る「中京こころのびょういん」。なかなかたどり着けなくて京都の街をぐるぐる…。猫たちに癒やされるだけじゃなく、ファンタジーっぽくもあり、ミステリーぽくもあって。その世界観を楽しめました。2023/09/28
machi☺︎︎゛
113
心に不調を抱えた人しか辿り着けない「中京こころのびょういん」ここの先生、ニケ先生が処方するのは薬ではなく猫🐱戸惑いながらも言われた通りに猫を服用する患者。そして良くなりました、のハートフルな話かと思いきやニケ先生と看護師の千歳さんの本当の目的が切なかった。猫ってそんなに義理堅い動物なのかな。飼ったことないけどちょっと興味がわいた。ニケ先生の話も完結して欲しいから続編出て欲しい。2023/08/30