出版社内容情報
「マガツキ」は、私の夢から生まれました――作家・神永学、デビュー20周年の新境地!
黒いワンピースの少女、消えた配信者、機械に?がれた生首、崩れた鼻、血塗れの男女……。都会に暮らす平凡な人々を襲う悍ましい怪異、「それ」の正体とは。
「その身体、私にちょうだい」
奇々怪々な事件がひとつに結びつく時、驚愕の真相が明らかになる!
予測不能な展開で恐怖の渦へと誘う、傑作ホラー小説。
内容説明
それ―は知らぬ間に、あなたに近付いて来る。それ―に訊かれても、答えてはいけない。それ―を見たのなら、逃げなければならない。それ―が何なのかは、誰も知らない。黒いワンピースの少女、消えた配信者、機械に繋がれた生首、崩れた鼻、血塗れの男女―。奇々怪々な事件が一つに結びつくとき、明らかになる真相とは。
著者等紹介
神永学[カミナガマナブ]
1974年、山梨県生まれ。2004年、『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』でデビュー。同作を第一作とした「心霊探偵八雲」シリーズが人気を集める。小説の他、舞台脚本の執筆などでも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
74
予測できない恐怖。これは怖い、怖すぎる。名前を出すだけで呪われるという"それ"。それ─に選ばれるとスマホにメッセージが届き、それ─に見つかったら決して逃げられないというネットの噂。点であった噂が段々と繋がって線になり、線に厚みが出て面になり、気づいた時には絡め捕られ脱け出せない悪夢。黒いワンピースの少女、眼球のないシワだらけの顔、機械に繋がれた生首。そして耳元で囁かれる「その身体─私にちょうだい」都市伝説とAI、不条理で奇怪な事件が一つに結び付いた時に明らかになる驚愕の真相。新感覚のホラーミステリだった。2024/04/05
シャコタンブルー
63
「あなたは、選ばれました。」このメッセージがスマホに届いた瞬間から恐怖が始まる。「それ」が迫ってくる臨場感は半端無い。何処にも逃げられない。誰も助けてくれない。待ち受けているのは絶望だけだ。凄まじい2件の殺人事件は何故起きたのか。「それ」その正体は何だ。その目的は何だ。いくつもの謎と予想不能の展開はまるで一直線で地獄に引きずり込まれていくような落下速度感だった。イジメ、容姿、ストーカー、ネット等数多くの題材と事件が一つの糸で繋がる構成も素晴らしい。そして更なる恐怖を予感させるラスト2行に慄く。2024/04/14
オフィーリア
52
黒いワンビースの少女・機械に繋がれた生首、女子高生の惨殺事件、それぞれの短編で語られる不気味な物語は章が進む度に混じり合い、ミステリーに、恋愛小説に姿を変える。安心して読めるホラー×ミステリーでございました。2024/05/01
よつば🍀
45
「それ」「友だち」「欲しい」「羽化」「誘う」「嫉妬」「真相」7話の短編とエピローグで構成されたホラーミステリ。SF要素も盛り込まれているが難解さはなく、久々ホラーの面白さを感じる作品だった。連作短編の形ではあるものの、1話完結の短編としても楽しめる。特に四話目の「羽化」はインパクト十分。美麗という名前を持ちながら、自分の醜い容姿に悩む女子生徒が無料モニターキャンペーンに応募した事で起きた悲劇。嗚呼恐ろしい。続く第五話「誘う」も衝撃的。まさに天国から地獄とはこの事か。AIロボットを駆使した完全犯罪に戦慄。 2024/04/23
tomomo
14
図書館本 とても読みやすい神永作品だけど、時系列が。。 さらに、イッキに読む時間取れなくて、あっちに戻りこっちに戻り こういうコトも無いとは言えない未来…なのかもう実際始まっているのかー 心が無いって怖い 八雲とはひと味違った神永さん 神永さん好きにはオススメの1冊 好みは。。 やっぱり八雲2024/04/27