出版社内容情報
知れば知るほど怖くなる「元素」のはなし。
――すべては「元素」で始まり、世界は「ヒト」が終わらせるのか!?
本書では、”元素”という視点から「身の周りにあふれる、危険な化学物質」「日本史上、悲惨な四大公害病」「核戦争への脅威」「技術革新による資源の枯渇と地球環境問題」などを取り上げています。
身近で起こる化学物質の事故から、人々を魅了し続けた悪魔の化学物質や、地球の資源・環境問題までを幅広くご紹介し、現代社会を生きる人々へ向けて、警鐘を鳴らす一冊です。
◇本書のおもな内容:ヒンデンブルク号炎上事件が水素を恐怖の代名詞にした!/目に見えず、臭いもなく忍び寄る一酸化炭素中毒の恐怖/悲痛の代名詞「イタイ、イタイ!」という叫びから名づけられた公害病/ニュートンがもっとも精力を傾けたのは錬金術の研究だった/地球環境問題の「窒素汚染」とは何か?/最先端機器に必要な「産業のビタミン」レアメタルで中国が世界制覇など……。
内容説明
「身の周りにあふれる、危険な化学物質」「日本史上、悲惨な四大公害病」「技術革新による資源の枯渇と地球環境問題」―すべては「元素」で始まり、世界は「ヒト」が終わらせるのか!?知れば知るほど怖くなる「元素」のはなし。
目次
1 身近で起こる「化学物質」の事故にご用心!?(H水素―ヒンデンブルク号炎上事件が水素を恐怖の代名詞にした!;Heヘリウム―安全なはずのヘリウムガスで起こった事故&日本を襲ったヘリウム・ショック ほか)
2 元素の危険と発展が背中合わせの時代(Bホウ素―理化学実験用ガラス器具はすごい!ホウ素を含む耐熱性のホウケイ酸ガラス;Fフッ素―「フッ素殉教者」を生み出した化学者キラーのフッ素 ほか)
3 今も問われる!ヒ素混入ミルク事件と四大公害病の恐ろしさ(Asヒ素―多数の乳幼児に被害をもたらしたヒ素中毒の森永ヒ素ミルク事件;S硫黄―硫黄化合物の亜硫酸ガスと硫化水素はどちらもくさくて有毒な気体 ほか)
4 人々を魅了した悪魔の物質(Au金―ニュートンがもっとも精力を傾けたのは錬金術の研究だった;Tlタリウム―タリウム犯罪でもっとも有名なグレアム・ヤング事件 ほか)
5 終わりの始まり、地球の未来は…(N窒素―地球環境問題「窒素汚染」とは何か?;Irイリジウム―地球の軌道を横切る小惑星はときには地球に衝突しないのか? ほか)
著者等紹介
左巻健男[サマキタケオ]
東京大学講師(理科教育法)。「RikaTan(理科の探検)」誌編集長。1949年生まれ。東京大学教育学部附属中・高等学校教諭、京都工芸繊維大学教授、同志社女子大学教授、法政大学生命科学部環境応用化学科教授・法政大学教職課程センター教授などを経て現職。理科教育(科学教育)、科学コミュニケーションを専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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