出版社内容情報
●夫婦同氏制が現存する世界最後の国、日本――。
●妻の姓を選んだ社会学者が経験した、おどろきの数々とは?
●夫婦同姓の不条理とふしぎさを描く、渾身のルポルタージュ!
夫婦同氏制が現存する世界最後の国、日本。そこで、妻の姓になることを選んだ著者が目の当たりにした、結婚にまつわる日本のふしぎな制度と慣習の数々。
時には理不尽な出来事を経験しながらも、著者は次第にその「ふしぎさの正体」を探究したくなり、日本の戸籍制度や家族の歴史の研究を始める。その先に見えてきた、日本人の「おどろきの家族観」とは?
さらに本書では、選択的夫婦別姓・全国陳情アクション事務局長の井田奈穂氏や、サイボウズ株式会社 代表取締役社長の青野慶久氏へのインタビュー、加えて「妻の姓を選んだ夫たち」の特別座談会も収録。
選択的夫婦別姓の実現が叫ばれる今こそ読みたい、著者渾身のルポルタージュ。
内容説明
ひょんなことから結婚時に「妻の姓」になることを選んだ、ある社会学者。それが波乱の幕開けになるとは、まだ知る由もなかった―。「夫婦同氏制が現存する世界最後の国、日本」で、妻の姓になることを選んだ著者が目の当たりにした、結婚にまつわる日本のふしぎな制度。時には理不尽な出来事を経験しながらも、著者は次第にその「ふしぎさの正体」を探究したくなり、日本の戸籍制度や家族の歴史の研究を始める。その先に見えてきた、日本人の「おどろきの家族観」とは。「選択的夫婦別姓」の実現が叫ばれる今こそ読みたい、著者渾身のルポルタージュ。
目次
第1章 わずか「4%」の少数派―妻の姓を選んでみたら
第2章 「制度」から考える結婚と家族の歴史
第3章 苗字を変えない男たち、あきらめ続けた女たち
第4章 「僕が苗字を変えました!」―男たちが変わるために必要なこと
第5章 「私の名前を返してください」―選択的夫婦別姓を阻む壁
第6章 「家族の自立」の実現と、「自由でエグい」時代の歩き方
第7章 「妻の姓を選んだ夫たち」特別座談会
著者等紹介
中井治郎[ナカイジロウ]
1977年、大阪府生まれ。社会学者。龍谷大学社会学部卒業、同大学院博士課程修了。大学に身を潜め就職氷河期やリーマンショックを受け流してきた人生再設計第一世代。現在は京都で暮らしながら非常勤講師として母校の龍谷大学などで教鞭を執っている。専攻は観光社会学。主な研究テーマは文化遺産の観光資源化やオーバーツーリズムなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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