月と日の后

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月と日の后

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  • サイズ 46判/ページ数 448p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569850092
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



一族の闇、怨念、陰謀が渦巻く宮廷――
藤原道長の娘にして、一条天皇の后・彰子。
父に利用されるだけだった内気な少女は、いかにして怨霊が跋扈する朝廷に平穏をもたらす「国母」となったのか。
『天地明察』『光圀伝』の著者が、“平安のゴッドマザー”の感動の生涯を描く。

わずか十二歳で入内した、藤原道長の娘・彰子。父に言われるがままに宮中に入り、一条天皇を迎える最初の夜、彼女は一条天皇の初めての男児誕生の報を聞く。男児を産んだのは、藤原定子。夫である一条天皇は、優しく彰子に接するが、彼が真に愛した女性・定子の存在は、つねに彰子に付きまとう。
「透明な存在になって消えてしまいたい」――父・道長によって華やかに整えられた宮中で心を閉ざし、孤独を深める彰子であったが、一人の幼子によって、彼女の世界は大きく変わった。
定子の崩御により遺された子、敦康。道長の思惑により、十四歳の彰子がその子の母親代わりとして定められたのだ。戸惑いながらも幼い敦康を腕に抱き、母になる決意を固めた彰子は、愛する者を守るため、自らの人生を取り戻すために戦い始める――。
平安王朝を新たな視点からドラマチックに描いた著者渾身の傑作長編。

内容説明

わずか12歳で一条天皇の后となった、藤原道長の娘・彰子。幼すぎる入内、未熟な心。夫である一条天皇は優しく彼女を包み込むが、彼が真に愛した女性・定子の存在は、つねに彰子に付きまとう。しかし、定子が遺した子を抱きしめた日から、彰子の人生は動き始めた。父や夫に照らされる“月”でしかなかった彰子は、紫式部にも支えられ、やがて「国母」として自ら光を放ち出す―。平安王朝を新たな視点からドラマチックに描いた著者渾身の傑作長編。

著者等紹介

冲方丁[ウブカタトウ]
1977年、岐阜県生まれ。早稲田大学中退。在学中の1996年、『黒い季節』でスニーカー大賞金賞を受賞し、デビュー。2003年、『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞、2010年、『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、舟橋聖一文学賞、北東文芸賞、2012年、『光圀伝』で山田風太郎賞を受賞。漫画原作、ゲームの企画制作にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

390
私にとっては『天地明察』以来の、冲方丁の感動作だった。13歳で天皇の子を産むことを強いられた藤原彰子(しょうし)の壮大な成長の物語。紫式部が6か月間の出仕拒否をした辺りから俄然、面白くて読むのが止まらなかった。それにしても、宮中での火災の、なんと頻繁なことか。7年で4度も天皇が焼け出されるなんて! 驚いた。それも怨念による放火(?)。宮殿に渦巻く恨みつらみを乗りこえて、「天下第一の母」となった彰子をもっと知りたくなった。2023/01/17

starbro

273
冲方 丁は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。藤原道長の栄華の時代、藤原道長の娘・彰子の物語、女性作家のテーマのような気もしますが、正に、“平安のゴッドマザー”でした。 しかし紫式部の愚痴を読むとは思いませんでした(笑) https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85009-22021/12/14

ちょろこ

158
ラストが胸打つ一冊。興味はあれどちょっとした知識しかなかったこの時代の内部関係。見事に彰子の人生を、心情を、願ってやまなかった想いを描き届けてくれた物語だった。12歳で入内し、怨念を捨て、願うのは"和"。ただ誰よりも和を願う彰子に天は平和な時間さえも許さない。別れ、一族の圧力、怨念、火災…なんて生きづらくままならない時代なことか…。朧げな人物像でしかなかった彰子が凛とした姿で心に入り込んできた。そしてその都度炙り出される哀しみも。ラストシーンが秀逸。輝き纏ったかのような彰子の姿、想いが涙と共に胸を打つ。2022/01/02

のぶ

144
平安絵巻にどっぷり浸れた物語だった。藤原道長の娘、彰子の生涯を宮廷の人物と絡ませて描いた作品。彰子はわずか十二歳で一条天皇の后となる。最初の夜に男児誕生の報を聞く。産んだのは、藤原定子。やがて定子が亡くなり、彰子は親となり子供を育てる事となる。三つの章に分かれているが、最初の章では宮中内の権力闘争が主に描かれている。二章では一条天皇の実子を生んだ彰子が次第に影響力を増していく姿が語られる。全体を通し多くの人が死ぬ小説だった。そんな中で六代の天皇を見届け、87歳の天寿を全うした彰子の強さが印象に残った。2021/10/04

美紀ちゃん

130
藤原彰子についての歴史小説。12歳でお嫁にいった彰子(しょうし)は何もわからず色々とモヤモヤだった。国母の詮子と話をする場面は想像以上に迫力があった。国の事、人間関係など聞きたい事もちゃんと聞けた。彰子にとって学びが多かった。紫式部とのシーンも印象的で楽しかった。引きこもりの紫式部に苛立つ彰子。信頼しあえて良かった。火事は恐ろしい。何より恐ろしいのは意図的に火をつけようとする人の心。彰子はとても長生きして世の中が平和であるようにと陰の支えとなり生きぬいた。健康って大事だと思った。2021/11/09

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