出版社内容情報
万引き事件がきっかけで長年勤めた書店を辞めることになった一整。しかしある町で訪れた書店で彼に奇跡のような出会いが起こり……。
村山早紀[ムラヤマサキ]
作家
内容説明
万引き事件がきっかけで、長年勤めた書店を辞めることになった青年。しかしある町で訪れた書店で、彼に思いがけない出会いが…。田舎町の書店の心温まる奇跡。
著者等紹介
村山早紀[ムラヤマサキ]
1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
905
本屋大賞にノミネートされたので、読みました。本作でノミネート10作中、8作目。村山早紀、初読です。派手な作品ではないので、大賞は難しいかも知れませんが、数多の書店員の支持を受け、ノミネートされるのも納得です。小春日和の陽だまりのように温かく優しい物語でした。アリスの微睡む桜風堂のブックカフェで「四月の魚」を読んでみたいなぁ(=^・・^=)2017/01/30
遥かなる想い
511
本を愛する人々に贈る 心優しい ファンタジーである。 月原一整 という 書店員に起こった様々な 出来事を通して、本に携わる人々を 暖かく描く。本当に 出来過ぎな展開は 著者の世界なのだろう.. 素直に 読んで心地良い 読書の時間だった。2017/07/13
ウッディ
509
本屋さんの優しい物語。本好きの自分としては、本を愛する人は優しく、良い人であってほしい。不幸な事故で、職場を追われることになった一整にも、新たな居場所が見つかってよかった。「四月の魚」を読んでみたいと思いました。本への愛情が溢れていました!2017/06/25
bunmei
460
温かさと美しさ、優しさに包まれたストーリー。登場人物、誰もが本を愛し、大切にしている気持ちが伝わり、読書好きな自分にとっても、改めて、本屋さんの努力や魅力に触れることができて、素敵な時間を過ごすことができました。6月に、友人が経営していた街の本屋が突然に閉店になりました。新刊が並ぶ本の選択が、自分的にも気に入っていて、漫画家してる娘のコミックのポップを頼んで陳列してもらった事もありました。電子書籍の流れは否めないけど、こうした温かみのある本屋さんは、無くしてはいけないなぁと思います。2017/10/09
mincharos
458
すごーーく優しいお話だった!最近はあんまり本屋さん自体に行かなくなって、図書館ばかりなわが身を反省、、、書店員さんがこんなにも一生懸命にいい本を売ろうとしていることに感銘を受けた。私も小学生の頃、毎月父親に漫画雑誌を買ってきてもらうことがどんなに楽しみだったかを思い出した。私は幸せなことに家族や環境になに不自由育ったので、本を読むことは昔からただ楽しいからでしかなかったんだけど、「今読んでいる本の次のページが読みたいだけで、もう一日もう一日と生きることができる」そんな風に本が人の命を救うことがあるんだな。2017/12/16