疾風に折れぬ花あり―信玄息女松姫の一生

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  • サイズ B6判/ページ数 441p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569830155
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

武田家滅亡。信玄の末娘・松姫は悲嘆にくれる間もなく、脱出を図る。逆境にも怯むことのない、静謐なる強さをもった女性の生涯を描く。

内容説明

武田家滅亡前夜、甲州をかろうじて逃れた美貌の姫君は、凛然と生きた。信玄の五女として生まれた松姫は、若き日に織田信忠と婚約。長じてはその織田軍に追われて八王子へ移り、将軍家の若君の出産に立ち会う。その数奇な運命を描いた傑作歴史小説。

著者等紹介

中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年、栃木県生まれ。東北大学在学中に「風船ガムの海」で第34回文學界新人賞佳作入選。87年『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。93年『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞を、94年『二つの山河』で第111回直木賞を、2005年『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を、また15年には第4回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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いつでも母さん

95
一気には読めない。数日かかって読了した。歴史の勉強をした感じです。その歴史の上で、相関図・しきたり・様式美など・・ぎゅーっと詰まっておりました。武田信玄の末娘に生まれた松姫の生涯。時代に奔流された56年に渡る女の生き様。よくここまで調べ書き上げた作者の思いは天晴れでした。再読は出来ない・・疲れた~(汗)2016/05/06

ケイプ

21
武田信玄の五女、松姫の生涯が描かれています。武田家滅亡の後どのようにして彼女は生き延びたのか、どんな思いを持って自分を奮い立たせていったのか。歴史的要素もかなり多く、読むのにかなり苦戦しました。途中斜め読みしたりしてやっと読み終えた感じです。2016/08/29

スー

18
保科正之に繋がる話、武田信玄の娘、松姫の戦乱に翻弄された人生物語。戦国時代の女性は政治の為に他家に嫁がされ、家が敗れれば勝者達の戦利品とされ嫁にされるか身売りされる時代。松姫は織田信長の嫡男信忠と婚約するが破談になり武田家滅亡を前にして仁科盛信と武田勝頼と小山田信茂の娘を連れ武蔵に落ち、髪をおろし仏の道に入り八王子城主北条氏照や大久保長安そして旧武田家臣達の八王子千人同心に守られ周りの人の幸せを願いながら武田再興を願い保科正之の母親を助ける。内容が濃くて大変だったけど読んで良かった。2018/05/29

好奇心

2
読み応えがあった、信玄の娘に生まれ、武田家滅亡を始め数奇な運命であった松姫、この時代にこんな強いお姫様がいたと信忠縁が切れ生涯独身、三人の姫の人生を託され、甲州から八王子までの壮絶な逃避行、落武者狩り合わなかったのも不思議、養さん染め物に目をつけ生活費を稼ぐ算段、姫たちの独立の道を拓き、最後には後の保科正之を守り育て、高遠藩主につかせた手腕は考えられない、現在に生きていたらどんな女性、肝っ玉お姫様、機会があれば信松尼の墓を詣でてみたい・・圧巻の物語2020/10/03

Kyouji Karino

2
戦国の雄、武田信玄の五女、松姫の生涯を史料に丹念にあたりながら、生き生きと描かれていて、楽しみつつ「へえ~」って事も結構ありますよ。歴史は奥深いですね。2016/05/24

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