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あるじは家康

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569805979
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

徳川家康は名君ではなかった!? 主人公は有名無名の家臣たち。彼らの目を通して、家康の意外な素顔を浮き彫りにしていく連作短編集。

【著者紹介】
作家

内容説明

名君?それとも迷君??天下を取れたのは、主従の結束力とは言うけれど…組織に生きる男たちのホンネとタテマエ。

著者等紹介

岩井三四二[イワイミヨジ]
1958年岐阜県生まれ。1996年『一所懸命』で第64回小説現代新人賞、1998年『簒奪者』で第5回歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で第10回松本清張賞を受賞し、作家生活に入る。2004年『村を助くは誰ぞ』で第28回歴史文学賞、2005年『十楽の夢』が直木賞候補となる。2008年『清佑、ただいま在庄』で第14回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

74
『信長』『秀吉』と読んできたこのシリーズ、『家康』はその生涯の長さ、立場の移り変わりが如実にわかるようにバラエティ豊かな語り手が登場しました。特に面白かったのは「裏切者」の奥平九八郎貞昌と「有徳者」の茶屋四郎次郎。ドキリとしたのは「忠義者」の大久保忠隣。家康が見せる顔がそれぞれ少しずつ違っていて面白かったです。2021/12/06

maito/まいと

20
「あるじは~」シリーズ。信長・秀吉ときて、期待の家康版登場です。今作も出世・発展していく中での、家臣達の悲哀が描かれていて、主家の飛躍が、家臣達の幸せにつながるとは、一概には言えないんだなあ、と寂しくなる(笑)中でも、本当は「元の領地」三河で暮らしたかった松平家忠と、権力闘争で人生を狂わされた大久保忠隣の話は、改めて私たちに突きつける。私たちが見落としていた、一人一人の目線から見る光景もまた1つの歴史であることを。。。2012/09/19

カツイチ

14
集団的自衛権、グローバル化、構造変革、ブラックな上司、理不尽な成果主義・・・昔からいろいろあるものだ。やっぱりこの人の歴史小説は一味違って面白い。2014/04/26

ソババッケ

9
7つの短編からなる物語。いずれも家康と家臣たちとの物語で、各短編も年代順に並べられている。駿府人質時代の石川数正、三河一向一揆の蜂屋半之丞、長篠城を守りぬいた奥平貞昌、伊賀越えを成し遂げた茶屋四郎次郎、伏見城を死守した18松平の松平家忠、豊後に漂着した英国人ウィリアム・アダムス(三浦按針)、家康から謀叛を疑われた大久保忠隣の7人。それぞれの立場から主君家康との関係を描いており、エピソードを交えながらの興味深い物語が多い。★3.32012/09/25

こまったまこ

7
信長、秀吉ときて最後?に家康のあるじシリーズ。家康の家来になった人にはどんな苦労があったのか。楽しみつつ読みました。若い頃はそれほどでもないけれど年を取るにつれやはりタヌキ親爺の本性が現れてきて部下の苦労度も大きくなっていき、最後にはしっぺ返しをされてました。若い頃ならともかく年を取ってから裏切られるのは堪える、老人だから悟っているというのは嘘だというくだりは成程と思いました。最後まで信頼し合う関係は天下人だろうが普通の人間だろうが難しいものだなと思いました。2012/11/18

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