出版社内容情報
どうすれば人生を深く味わい愉しむことができるのか? テレビなどメディアで大活躍中の精神科医がそのヒントを説き明かす。
【著者紹介】
精神科医
内容説明
15秒、ゆっく~りと息を吐く深呼吸をしてみよう。「今ここ」を楽しむ心のメンテナンス法。
目次
第1章 不安を減らせば楽になる(小市民的な幸せには個人差がない;不幸よりも不安のほうが問題 ほか)
第2章 私の感覚は、嘘かもしれない(自由と幸福は相容れない;幸福とは二次的なもの ほか)
第3章 付き合う相手で八割決まる(相談することの力;「絶対他力」の困難さ ほか)
第4章 思想を育てる(平時と有事で変わらない思想;周囲と同調しながら考える ほか)
著者等紹介
名越康文[ナコシヤスフミ]
精神科医。専門は思春期精神医学、精神療法。1960年、奈良県生まれ。近畿大学医学部卒業。大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて、精神科緊急病棟の設立、責任者を経て、99年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・コメンテーター、雑誌連載、映画評論、マンガ分析などさまざまなメディアで活動している。2009年4月より、京都精華大学人文学部特任教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろちゃん
70
よくびびりである人の方が準備ができるので良いとかいうけどこの本では「不安は視野を狭める」って書いてある。正しい準備が必要ですね。「執着心が強い人が心を揺さぶられる時対象のものとの距離を掴めていない」と書いてあった。2015/11/22
ぱんにゃー
29
『トク』の話/小さな「徳」を積み重ねながら少し「得」したなと楽しい気分で毎日過ごしていただく秘密が詰まったのが本書です。(まえがきより)/(心屋さんの本にも、「損」の種をまき続けると「徳」の花が咲き、「得」の実がなる。とありました。)/ありがとうございます。(コ)2013/11/22
Gatsby
19
タイトルが軽いので、少ししっくりこない。中身はそんなに軽くはなく、結構いいことも書いてあるので、残念である。『自分を支える心の技法』と内容が重なるところもあるが、不安はできれば消した方がいいということ。「不安にかられると過去が妄想的に捏造される」ので、「今ここ」に集中するのがいいというアドバイスには納得ができた。その他にも、野口裕之氏の話として、自由と幸福は相容れない、自由は一人で感じるもので、幸福は他人と共有するものだ、ということが語られるが、これも幸せに生きるために心にとどめておくべき言葉であろう。2012/09/02
かず
17
「不安を減らせば楽になる」「私の感覚は、嘘かもしれない」「付き合う相手で八割決まる」「思想を育てる」の全4章です。著者は仏教に造詣が深く、それと精神科医としての心理学的知識、合わせて多彩な人脈から得た思想がミックスされて、このような思想に行き着いたようです。私も仏教書を好むので、「理解できるか」と思い、読み進めたのですが、著者の文体になじめず、一読ではなかなか核心が掴めませんでした。機を見て再読したいと思います。私は、特に「思想的背景を持って生きる」ということに注力したいと思いました。2016/12/22
ロア
16
「もっとも対立している相手の中に自分を見つけ、その一方で、もっとも対立している相手を自分の中に見つける。これは対話という意味では究極の姿」「極端に言えば『生きる運命にある人間は生きるし、死ぬ運命にある人間は死ぬ』とする立場だって、本来はあり得るわけだが、ひとたび社会の枠組みの中に置かれると縦軸方向の目的思考的な力ばかりが顕在化し、その結果、問われることのない、問うてはいけないという雰囲気の「聖域」がどんどん広がってしまう、ということが起きる」2017/07/07