PHP新書<br> その時、歴史は動かなかった!?―じつにアヤシイ「日本史の転換点」

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その時、歴史は動かなかった!?―じつにアヤシイ「日本史の転換点」

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569779003
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0221

出版社内容情報

天下分け目の合戦、時代を変えた行動は真実か。

天下分け目の合戦、時代を変えた行動……よく知られる「歴史の転換点」は、はたして真実なのか? 巷の歴史常識約50話を再チェック。

「武士の世はイイクニつくろう鎌倉幕府から始まった」「天王山は天下分け目の争奪戦」――。テレビの歴史番組や教科書の影響で、広く私たちのあいだに広まった通説の数々。しかしなかには、いかにも思い込みや思いつきで描かれた俗説が多くまかり通っている。結果論から後づけで説明したり、現代人の視点で推測したり。歴史を動かしたとされる事件や合戦、人物の機略や行動は、じつのところアヤシイものばかりなのだ。

▼あなたの<歴史常識>は、はたして大丈夫か? 本書を読めば歴史の見方、とらえ方がよくわかる。

▼【内容】平清盛の法皇幽閉――武家政権は清盛から始まった/源頼朝と駿河富士川の戦い――勝利に貢献していない頼朝/大隈種子島に鉄砲伝来――定説も疑われるべきである/本能寺の変――どこまで続く探偵ごっこ/京都池田屋事件――後世のご都合史観と個人の心情のギャップ/鳥羽・伏見の戦いと新選組――その時、歴史はくりかえされた etc.

●はじめに 
●第一章 公家の世から武士の世へ 
●第二章 群雄割拠から統一へ 
●第三章 世は豊臣から徳川へ 
●第四章 幕末維新の動乱から明治へ 
●おわりに 
●参考資料◎本書で取り上げた番組一覧  

内容説明

「武士の世はイイクニつくろう鎌倉幕府から始まった」「天王山は天下分け目の争奪戦」―。テレビの歴史番組や教科書の影響で、広く私たちのあいだに広まった通説の数々。しかしなかには、いかにも思い込みや思いつきで描かれた俗説が多くまかり通っている。結果論から後づけで説明したり、現代人の視点で推測したり。歴史を動かしたとされる事件や合戦、人物の機略や行動は、じつのところアヤシイものばかりなのだ。あなたの“歴史常識”は、はたして大丈夫か?本書を読めば歴史の見方、とらえ方がよくわかる。

目次

第1章 公家の世から武士の世へ(承平の乱・平将門の戦死―原因と結果を混同しているのではないか;平清盛の法皇幽閉―武家政権は清盛から始まった ほか)
第2章 群雄割拠から統一へ(日野富子と応仁の乱の終結―富子のマッチポンプだったのか;大隅種子島に鉄砲伝来―定説も疑われるべきである ほか)
第3章 世は豊臣から徳川へ(前田家、芳春院を人質に出す―歴史が動いたあとはどうなった;ガラシャ夫人の自殺―話題としては派手だが…ほか)
第4章 幕末維新の動乱から明治へ(薩英戦争―イギリスでは歴史は逆行した;京都池田屋事件―後世のご都合史観と個人の心情のギャップ ほか)

著者等紹介

鈴木眞哉[スズキマサヤ]
1936年横浜市生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、防衛庁、神奈川県庁などに勤務。在職中から「歴史常識」を問いなおす在野の研究者として、学界の通説に一石を投じつづける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

26
unlimitedにて。楽しく見てた番組の批判本だけど、番組の内容の大半を忘れてるので、これは番組当時ブログとか、なんならEテレの方で放送とかだともっと楽しめたかも。/どう考えても「正しい答え」が見つからない場合もあれば、「正しい答え」と見るべきものが複数ある場合もめずらしくない。そういうことがわからないと、「後ろ向きの予言」という手法で、結果から遡って無理につじつま合わせをしようとしたり、トンデモ論のようなこじつけに陥ったり2018/11/10

警蓮社峻譽身阿

17
NHKの歴史番組『その時歴史は動いた』の内容を修正主張する歴史家の著。基本的にNHKの番組構成に否定的だったが、番組がエンターテイメントの要素を含まざるを得ないことを踏まえるとプロデューサーには同情するが、基本的な考え方は大変勉強になった。過去になればなるほど一次資料は減り、その信頼性の評価も難しくなる。しかも近代はまだしも、そう簡単には資料が増えることもない。歴史研究って研究者の想像力紙一重って印象。「歴史を単純に考えてはいけない。正しい答えが一つだけあるというのは、択一試験に慣れた者の発想。」2021/06/29

佐島楓

14
歴史学者によって解釈が違うという当たり前のことを再認識させられた。その点で読んでよかったと思う。2011/10/03

maito/まいと

11
再読。相変わらず挑戦的なタイトルと、従来の通説一つ一つに噛みつくその貪欲さがすさまじい(笑)思えばこの頃って、学説や新説が、我々一般消費者に下りてこなかった時期だったのかもしれない。今や「これが最新の日本史」みたいな本たくさんあるし、SNSやテレビ番組を通じてどんどん情報入ってくるようになった。嫌みではないが、確実に歴史は変わっているんだな(苦笑)2015/11/26

Kaz

10
この手の本を読むと、歴史に対して「結局のところ何が正しいの?」となってしまう。現在伝えられる近代以前の史実は、すべて書物を含めた物証によるものであり、歴史学者の想像である。だから、ある程度「通説」として受け入れないと仕方がないのではないか。NHKの製作サイドの主観が強すぎるのは確かに困り者だが、この程度は認めていかないと・・・というものも多々あるように本書を読んで感じた。2014/11/27

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