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ガールズ・ストーリー―おいち不思議がたり

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569773995
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

不思議な力を持つ医者の娘おいちの成長物語。

この世に思いを残して死んだ人の姿が見える――医者の娘おいちを巡る不思議ばなしを、『バッテリー』のあさのあつこが江戸を舞台に描く。

『バッテリー』『ガールズ・ブルー』で、若者の気持ちを透明感溢れる筆致で描いたあさのあつこが、江戸を舞台に紡ぎ出した青春「時代」ミステリー。

▼主人公のおいちは16歳の娘ざかり。江戸深川の菖蒲長屋で医師である父・松庵の仕事を手伝い、忙しい日々を送っていた。いつか父のように人の命を救える立場になり、自分の足で人生を切り拓いていきたい、との思いを胸に秘めて。

▼おいちが他の娘と違うのは、この世に思いを残して死んでいった人の姿が見えること。この不思議な力を誰かのために生かせたら、と願うおいちの夢に、必死の形相で助けを求める女が現れる。「助けて、誰か助けて……」。あれは誰? どうして見えたの? おいちのなかで様々な疑問が渦巻く。そんなおいちのもとに、伯母が縁談を携えてやって来る。その相手とは果たして……。

▼運命を前向きに捉え、健気に生きるおいちの姿に、若者だけでなく、娘を持つ親の世代も共感できる著者会心の長編。

●菖蒲(しょうぶ)長屋 
●雨のおとない人 
●初夏の謎 
●鬼女の眼 
●修羅場(しゅらば)の男 
●ぴらぴら 
●お梅 
●科人(とがにん)の姿 
●真実の顔 
●人の世の 

内容説明

「助けて、誰か助けて…」おいちは十六歳の娘ざかり。江戸深川の菖蒲長屋で、医師である父・松庵の仕事を手伝い、忙しい日々を送っていた。いつか父のようになりたい、との思いを胸に秘めて。おいちが他の娘と違うのは、この世に思いを残して死んでいった人の姿が見えること。この不思議な力を誰かのために生かしたい、と願うおいちの夢に、必死の形相で助けを求める女が現れた。『バッテリー』のあさのあつこが、不思議な能力を持つ娘おいちの青春を描く。お江戸深川を舞台にした十六歳の成長物語。

著者等紹介

あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年、岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。岡山県で小学校に臨時教師として勤務の後に結婚し、3児の母となる。1991年、『ほたる館物語』で作家デビュー。1997年、『バッテリー』で第35回野間児童文芸賞、1999年、『バッテリー2』で第39回日本児童文学者協会賞、2005年、『バッテリー1~4』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『バッテリー』は映画化、テレビドラマ化され、ミリオンセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kei302

65
人の深さを底なしの井戸に例えた仙五郎の言葉がそのままテーマになっている。「汲んでも汲んでもそこから黒い水がわいてくる」本人さえも気づかなかった水。 根っからの善人も悪人もいない。鬼にも仏にもなれる。さくっと一気に読めるライトな時代小説。書名『ガールズストーリー』なんでカタカナ?2021/06/03

万葉語り

50
人の背負っている業のようなものが見えてしまうおいちが主人公。医者の父を手伝いながら、患者が背負ういろいろなことを解決しようとする。医者は万能ではない。まして医者の手伝いにできることは知れていること。世間並みの幸せはそれなりの意味があること。そういうことをちゃんと教えて導いてくれる大人が近くにいることがおいちの幸せだと思う。2019-1392019/10/06

nyanco

46
あさのさんの描く江戸もので、主人公は働き者でおきゃんな16歳の娘…ときたら、面白くない訳がない!働き者でちょっと勝気でおきゃんなおいちは魅力的。縁談先の若旦那の背後にもがき苦しむ女性の姿が気になり、おいちは鵜野屋へ。鵜野屋でおこった女性の連続不審死事件の真相は…。お梅と前妻・お加世、どちらの想いも切ない。おいちに想いを聞いてもらえた二人は、やっと…。「成すべきことを精一杯為す」、松庵のこの言葉がとても良い。謎がいくつか残るこの話、シリーズ化されるのでしょうか、楽しみです。2010/01/06

パフちゃん@かのん変更

43
不思議な力を持つおいちの話。ファンタジー・ミステリーってところか。面白かった。気に入りました。根っからの善人も悪党もいない。体と心はつながっている。読後感もいい。シリーズになっているようなので、読んでみよう。 2018/09/26

えむ

41
町医者松庵の娘おいちには不思議な能力がある。他人からは「カン」とも言われるが。おいちに伯母おうたから縁談が持ち込まれる。相手は常磐町生薬屋「鵜野屋」の直介。霊感能力がある娘おいちと千五郎親分とのコンビで事件を解決する捕り物帳という感じです。しかし、人の悩みとかがわかるのも怖いです。その悩みを知っても解決できればいいのですが、出来ないときは辛いと思います。2015-512015/06/28

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