出版社内容情報
あと何回、親に会うことができるか、数えたことありますか――。あなたの心に残る“大切な一枚”が思い起こされる八つの家族の物語。
森浩美[モリヒロミ]
作詞家、小説家
内容説明
結婚や、家庭に興味がないと言い切る交際中の彼女が、僕の家族を目の当たりにして―「しあわせやあ」。そのタワーから、願いを書いた紙ヒコーキを飛ばすと願いが叶うという。亡き母がそこに託したのは―「紙ヒコーキ飛んだ」。提示した入場券が期限切れのため、諦めて帰ろうとする母子に遊園地の男が掛けた意外なひと言「お駄賃の味」ほか、誰もが心に持つ“大切な一枚”が蘇る八つの物語を収めた短篇集。
著者等紹介
森浩美[モリヒロミ]
放送作家を経て、1983年より作詞家。現在までの作品総数は700冊を超え、数多くのヒットナンバーを手がける。2006年に上梓した、初の短篇小説集『家族の言い訳』にはじまる家族小説短篇集シリーズは累計60万部を超えるベストセラーシリーズとなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふう
85
はじめは、少しくすぐったい話で可もなく不可もなくという感じでしたが、読みながら、ほとんどの家族というのはこんなふうに可もなく不可もなくというものかもしれないなと思いました。いろいろな問題を抱えながらも家族でいるためには、くすぐったく思えても相手を思いやる気持ちや言葉が必要だし、自分を育ててくれた親や大人たちに思いをはせることも必要なのでしょう。 失ったものは二度と帰ってこないから、後悔したくないから、と言い聞かせて、わたしも何とか家族と向き合っています。2017/02/07
おと
10
借りて読んだ本ですが、まず文字が大きいのにビックリ。家族にまつわるちょっといい話を集めた短編集。読みやすくてどれも心温まるお話ばかりなんだけど、なぜか残らない。合わなかったのかな?2017/02/01
Ayakankoku
9
森浩美さんの本は、やはりどれも心が温まる。「妻の逆上がり」「お駄賃の味」が特に良かった。時折読み返したくなる1冊。2020/03/25
nyanlay
8
『家族』がテーマの8つの短編集。どれもちょうど良い長さでサクッと読めました。そして押しつけがましいところがなかったのが良かったです。優しい世界観とでも言いますか。他にも『家族』がテーマの作品があるようなので、読んでみたいです。2017/10/23
クロネコバス
8
ほっこり系の8つの家族の短編集。道徳の教科書に載っている様なお話ばかりで、登場人物は皆いい人です。ペットの話には弱いですね〜。最後の最後に泣かされてしまいました。 裏切りや騙し合いの多い本の合間にはちょうど良かったです!2017/04/02