こだわらない

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こだわらない

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569705286
  • NDC分類 188.54
  • Cコード C0010

出版社内容情報

「融通無碍なる心」による生き方を提唱する。

混迷極まる現代の世の中をどのような心構えで生きていけばよいか、真言密教の権威が「こだわらない」をキーワードにやさしく説く。

著者は、高野山真言宗管長、総本山金剛峯寺第412世座主、全日本仏教会会長であり、日本を代表する高僧である。

▼本書は、40年あまりにわたって新聞や小冊子等に書き溜めたエッセイを、今の時代に照らしながら再編集し、まとめたもの。お釈迦様や弘法大師の教えに照らしながら、混迷極まる時代を生きる知恵を紹介する。

▼構成は、「あるがままに」「悩みとともに」「生かされて」「しあわせに」「誰がために」の5章から成る。具体的には、「善悪を超えてあるがままにとらえる」「始まりも終わりもない道を歩き続ける」「願いごとをする気持ちを日常に生かす」「忙しいときこそ心の眼を開く」「自分を捨て人を生かす菩薩の精神」「煩悩は他のために生かす」などが並ぶ。

▼どのページを開いても、密教の世界を極め、仏の心に精通した著者ならではの、心に響く言葉がある。多くの方々に人生の教科書として読んでいただきたい1冊。

内容説明

空をかける雲のごとく、流れゆく水のごとく。日本を代表する高僧が、お釈迦様や弘法大師の教えに照らしながら、いまを生きる知恵を説く。

目次

第1章 あるがままに(こだわるということ;こだわりをもたず自在に生きる ほか)
第2章 悩みとともに(始まりも終わりもない道を歩き続ける;苦しんでいるのは自分だけではない ほか)
第3章 生かされて(人もまた木や草や魚と同じ次元で生きている;混沌のエネルギーの中にこそ聖なる秩序がある ほか)
第4章 しあわせに(現代社会で得られた神通力とは;初心をもち続けながらことにあたれ ほか)
第5章 誰がために(みずからは保有せずに保育する;自分を捨て人を生かす菩薩の精神 ほか)

著者等紹介

松長有慶[マツナガユウケイ]
1929年生まれ。高野山大学文学部密教学科卒業。東北大学大学院文学研究科インド学科専攻博士課程修了。高野山大学教授、学長、密教文化研究所所長、大本山寶壽院門主、高野山専修学院院長を経て、現在高野山金剛峯寺第四一二世座主、高野山真言宗管長、全日本仏教会会長。文学博士(九州大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kiho

15
知らず知らず、こだわりが増えているように思う日常…その「こだわり」の意味を仏教の視点から柔らかく解説…著者のエピソードも多く語られる⭐心が凝り固まってしまった時、ふっとほぐれる言葉が各所に…。2015/08/27

pino

6
著者が自らの体験を交えながら仏教の教えを解説している。そこまで達観できない部分もあったが、生きるうえで大切な知恵をさずかった。感銘を受けた箇所・・インドの山中で著者がへたりこみ動けなくなった時、付き添った若者が一言も発さず、回復するまで寄り添ってくれた話。「がんばれ」より黙って「見捨てない」という態度を示すことも必要だ・・・とのくだり。また、著者は仏教の教えに基づき「共生」の考えに疑問を持つ。人間を含むあらゆるものは同じ次元で生きている。共生とは痛みを共有すること。人間だけが特別という意識ではいけない。2012/03/21

はぐ

2
松長有慶さんの著書はいくつか読んだが、『こだわらない』はもっともわかりやすい。心の中の霧が晴れていくような言葉が散りばめられているので、折に触れてまたページを繰りたいと思う。2023/07/08

Makoto Kikuchi

1
密教の本質がやさしく説明されています。「密教は、見かけだけがかっこいい議論を重ねることを重んじない。それよりも、中身がずっしりした、真心のこもった行動を何よりも大切にしている。」観世音菩薩、不動明王の説明も分かりやすかったです。そして、何よりも、人の悲しみに寄り添うという具体例が、筆者の経験、「T君は、私の横で山肌にぺたりと腰を下ろして、向かいの山をじっと見つめ、一言も発しない。」から書かれ、私は本当に寄り添えていなかったのだ、と分からせてもらいました。2023/09/08

コショ

0
松長有慶氏の密教関連の本を読むにつけ、その優しい語り口とわかりやすさに感銘し有慶氏のひととなりにも興味を持ったところでこの本を拝読。その他の密教の説明文とは違って少し口調に強さを感じ、新鮮に思えた。それほど思いを込めて書かれてるんだろうとまた好きになった。2021/04/01

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