内容説明
名作『次郎物語』で知られる昭和の大教育者が残した不朽の名著が現代社会で生きていくうえで必要なことすべてを教えてくれる。
目次
学而第一
為政第二
八〓(いつ)第三
里仁第四
公冶長第五
雍也第六
述而第七
泰伯第八
子罕第九
郷党第十
著者等紹介
下村湖人[シモムラコジン]
1884年、佐賀県に生まれる。虎六郎と名づけられる。17歳ころより筆名「内田夕闇」として『新声』『明星』などに詩歌を投稿しはじめる。1906年に熊本第五高等学校卒業、東京帝国大学文学科(英文学専攻)に入学する。1909年、東京帝国大学文学科を卒業。1911年より、母校である佐賀中学校で教鞭をとるようになる。1918年、佐賀県唐津中学校に教頭として赴任、1923年に校長となる。1932年より、筆名を「湖人」とするようになる。1933年、大日本連合青年団講習所(浴恩館)所長となるが、1937年に辞任。その後、講演・文筆活動に精力的に取り組み、昭和初期の青少年教育に多大な影響を与えた大教育者である。1955年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yuma Usui
17
現代語で読みやすい内容。2018/11/13
isao_key
5
『論語物語』が存外によかったので、同じ著者の『論語』現代語訳があると知り、気になって購入する。くだけた分かりやすい訳をしている。読みやすいといっても、奇を衒ったような解釈ではない。あくまで原本に忠実であり、バランスのいい訳であると思う。著者の論語に対する真摯な姿勢がよく現れている。全20編の冒頭に各編についての短いまとめがかかれており、現代語訳にところどころ訳を補う解説がついている。通常わたしは宇野哲人『論語解釈』を手にしているが、読み下し文や白文がない分、一気に読め、意味がスーッと入ってくる感じがした。2012/11/26
ご〜ちゃん
2
すべてに解説が付いているわけではないが、現代語訳の後の解説を読むと論語がとても良くわかる。しかも前や後へ参照できたりして、とても読みやすかった。2016/02/10
イセ
1
メモ ・常に言語動作を慎重にせよ。たった一言で信用を失うこともある。 ・賢者を見たらそうありたいと願い、不賢者をみたら自分もそうでないかと内省せよ。 ・どんなに親しく交際している人に対しても敬意を失うな(絶対に調子に乗るな、人をネタにするな) ・社会の人と交わるときには、貴賓に見えるように敬謙であれ ・過って改めないことを過ちというのだ ・知っていることは知っている、知らないことは知らないと素直になること ・剛いということは、人に勝つことではなく、己に克つことだ
mitsuko
0
現代語訳してるのでとても読みやすい。この本も読むたびに気になる箇所が変わるので、今後もお世話になる本。今回は、今後も学び続けて色々吸収していかないといけないなと確認。あまり気を張りすぎてもアカンと思うので、焦らず目の前のことをコツコツやっていきたい。2013/09/01