出版社内容情報
歴史的伝統を持つ中国人のスパイ活動とは?
中国人にとってスパイ活動は古代からの伝統だった! 日本には知られていないが、中国にとっては常識のスパイ術を伝授する驚きの書。
中国で代表的な兵法書といえば『孫子』と『呉子』である。しかし、それ以外の兵法書の中で、情報戦を専門的に扱ったものがあった――現在から百五十年以上も前に書かれた『間書』がそれである。
▼著者は言う。「この『間書』に記された中国の伝統的な情報戦の方法は、今でも実際に使われています。この本を読んだあとに、中国に関連したニュースを見れば、かなり実感できるようになるでしょう」
▼この書は『間書』の知恵を要約し、如何に使われているか、また如何に使えばよいかを分かりやすく解説したものである。この本で、情報戦が必須な現代の世の中でも、手段は違えど根本的な考え方は変わっていないことが分かる。そしてまた、日本人が苦手とする「情報戦(=スパイ活動)」の基礎を学ぶことができる。
▼著者いわく、スパイ活動が善か悪かは、その使い方次第である。この本を読んで、複雑化する情報戦を勝ち抜こう!
【第一部 ~基本篇~】~基本篇~ 中国兵法の教える情報戦とは、どのようなものか
●第一章 聖人君子だって情報戦を使っている
●第二章 スパイ活動(情報戦)=情報収集+情報操作
●第三章 『孫子』の教えるスパイ活動
●第四章 名将・李靖の教えるスパイ活動 【第二部】~事例篇~ 歴史に学ぶ情報戦のやり方
●第一章 死間~苦肉の策としてのスパイ活動
●第二章 反間~あざやかに不利を有利に変えるスパイ活動
●第三章 郷間~そこの人間を使って行うスパイ活動
●第四章 内間~敵を内部から切り崩していくスパイ活動
●第五章 生間~情報を伝達するスパイ活動
内容説明
中国には「スパイ活動」に関する古典があった…。これを知っておけば、いかなる場面においても、あなたは敵の策略に引っかかることはない。本書では、『間書』の知恵をわかりやすく学ぶため、要点を紹介している。事例については、理解しやすいよう意訳した。知恵を実用しやすくするため、参考までに「活用例」もつけている。
目次
第1部 基本篇―中国兵法の教える情報戦とは、どのようなものか(聖人君子だって情報戦を使っている;スパイ活動(情報戦)=情報収集+情報操作
『孫子』の教えるスパイ活動
名将・李靖の教えるスパイ活動)
第2部 事例篇―歴史に学ぶ情報戦のやり方(死間~苦肉の策としてのスパイ活動;反間~あざやかに不利を有利に変えるスパイ活動;郷間~そこの人間を使って行うスパイ活動;内間~敵を内部から切り崩していくスパイ活動;生間~情報を伝達するスパイ活動)
著者等紹介
福田晃市[フクダコウイチ]
福岡県に生まれる。大学では政治学、大学院では教育学を学び、そのかたわらで中国の古典を学ぶ。教育関連の仕事にたずさわりながら、仕事や人生に役立てるために中国の古典の研鑽を積んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。