ここに学校をつくろう!―たったひとりの決意が子どもたちに希望をもたらした

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569689463
  • NDC分類 K372
  • Cコード C0098

出版社内容情報

パキスタンの子どもたちのために学校をつくる。

K2で遭難しかけ命を救われた登山家が、宗教と風習と言葉、資金の壁を超え、恩返しにパキスタンの子どもたちの学校をつくる感動実話。

本書は、ニューヨークタイムスベストセラーリストのトップ10に100週以上にわたって入っている『THREE CUPS OF TEA』のヤングリーダーバージョン(中学生以上向け)の翻訳版。ジェーン・グドール博士の推薦文や地図、人物紹介もついて読みやすくなっています。

▼グレッグ・モーテンセンは23歳で亡くなった妹の鎮魂のために世界でいちばん登頂が困難といわれるカラコルム山脈にあるK2で遭難しかけますが、ポーターに救われ、迷い込んだ村の長老と運命的な出会いをします。

▼村の子どもたちが、凍えるような地面に棒切れで字を書きながら、教室もペンも教科書もない場所で、一週間に三度しか来ない先生を待って自習している様子を見たグレッグは、村に学校をつくることを決心し、アメリカに戻るのですが……。

▼職も家も失い、タリバンに誘拐されても決してあきらめず、長老との約束を果たし、いまではパキスタンに60以上の学校をつくった男の感動の実話。

●約束 
●推薦の言葉 
●第一章 大失敗 
●第二章 川の反対側 
●第三章 僕が学校を建てましょう 
●第四章 生い立ち 
●第五章 五百八十通の手紙、たった一枚の小切手 
●第六章 困難な道 
●第七章 やっとコルフェへ 
●第八章 学校より前に、橋を 
●第九章 アイベックスを追って 
●第十章 橋をつくる 
●第十一章 六日間 
●第十二章 始まり 
●第十三章 ハジ・アリの教え 
●第十四章 ほほ笑みは、思い出の中だけでなく 
●第十五章 写真 
●第十六章 新しい学校が次々に 
●第十七章 戦争から逃れて 
●第十八章 やることがありすぎる 
●第十九章 ニューヨークという村で 
●第二十章 アフガニスタン 
●第二十一章 コルフェで始めて教育を受けた女性たち 
●第二十二章 一つ一つの石を学校のために 
●アミラ・モーテンソンへの質問と答え 
●人物紹介 お話に出てくる人 
●この本を読んで 
●「平和のためのペニー運動」 
●感謝の言葉 
●訳者あとがき

内容説明

たったひとりでも、人が決意をすれば、どんなに素晴らしいことができるかということに、心をゆさぶられます。それは、グレッグ・モーテンソンが、世界で2番目に高いK2という山の上で道に迷ったことから始まりました。死ぬかもしれないというところで助け出され、その国(パキスタン)の人々について知ることになったのです。命の恩人との約束を、文化も信仰も習慣もこえて果たした感動のノンフィクション。

目次

大失敗
川の反対側
僕が学校を建てましょう
生い立ち
五百八十通の手紙、たった一枚の小切手
困難な道
やっとコルフェへ
学校より前に、橋を
アイベックスを追って
橋をつくる
六日間
始まり
ハジ・アリの教え
ほほ笑みは、思い出の中だけでなく
写真
新しい学校が次々に
戦争から逃れて
やることがありすぎる
ニューヨークという村で
アフガニスタン
コルフェで初めて教育を受けた助成たち
一つ一つの石を学校のために

著者等紹介

モーテンソン,グレッグ[モーテンソン,グレッグ][Mortenson,Greg]
NPO法人「セントラル・アジア・インスティチュート」および「平和のためのペニー運動」の共同設立者。パキスタンとアフガニスタンの地方のしばしば政情不安定な地域にたくさんの学校を建てました。武装勢力に誘拐されたり、アフガニスタンの対立する軍閥たちの戦闘に巻き込まれるという生命の危険にさらされ、また、二回のファトワ(イスラム教の判決)を受け、CIAの取り調べも経験しました。また、イスラム教徒の子どもたちに教育の機会を与えたということで、同じアメリカ人からの批判や、いやがらせ、脅迫も受けました。海外で過ごす半年間以外はモンタナ州で暮らしています

レリン,デヴィッド・オリバー[レリン,デヴィッドオリバー][Lelin,David Oliver]
経験豊富な編集者であり、取材者。オレゴン州のポートランドに住んでいます

トムソン,サラ[トムソン,サラ][Thomson,Sarah]
詩から小説、ノンフィクションまで若い読者のための本を十九冊書いています。執筆に専念するまでは、九年間、児童書の編集者として働きました。メイン州のポートランドに住んでいます

堤江実[ツツミエミ]
立教大学文学部英米文学科卒業。文化放送のアナウンサーを経て、現在、詩、翻訳、エッセイ、絵本などの幅広いジャンルの著作、およびミュージシャンと競演する自作の詩の朗読コンサートで活躍中。世界一周クルーズ船「飛鳥2」詩の朗読教室講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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yumiha

4
マララさんのニュースを見たとき、『生きのびるために』や『ソルハ』を思い出した。そんなアフガニスタンやパキスタンに学校を作ると約束し、実行したグレッグ。パキスタンの山奥の村の子どもたちは、先生もいないのに、凍った地面の上に、泥のついた棒で掛け算の勉強していたのを、そのまま見過ごせなかったから。そして、6日間の監禁(タリバンの仕業?)もあり、9.11後は、アメリカ人からの脅迫もあり、というなかで学校を作り続けた。ここには、国家も戦争も越えるものが提示されている。2012/11/01

ハメ・ドゥースト

2
★★★2007年現在、世界の難民は3740万人(UNHCR)。今もその数は増え続ける。難民収容所の片隅で、時折、ハッとするような明るい光に出会うことがある。それは、何かを学んでいる子どもたちの笑顔。明日、食べるものもないかも知れない。家族が殺されているかも知れない。守ってくれるはずの国もないかも知れない……。子どもたちにとって、学ぶということは未来を信じること。子どもたちの太陽のような曇りのない笑顔は、世界の有り様に絶望しそうになる大人たちの理屈を超えて、来る未来への信頼で輝いている。(訳者後書きより)2014/06/27

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