内容説明
逆境を好機に変え、不可能を可能にした器量人たち。本書は、真田昌幸、細川幽斎など、自己変革を重ねることによって運命を切り拓いた歴史上の人物を見直し、人間にとって大切な“器量”のあり方を考察する。彼らの高い“志”と奇抜な“発想”に支えられた試行錯誤の人生を現代的な視点から検討しつつ、今日に通じる生き方のヒントを提示する一冊。
目次
第1章 真田昌幸―乱世を貫いた不屈の志(戦国時代のM&A;裏切りに秘められた悲願 ほか)
第2章 細川幽斎―天下人を唸らせた当意即妙の業(幽斎の美学;藤孝の負け惜しみ ほか)
第3章 松永久秀―下剋上を体現した大胆不敵な実行力(中央志向の奸雄;将軍家の相続人問題 ほか)
第4章 河村瑞賢―不可能を可能にした底力(憧れの人物・角倉了以の逸話;江戸での挫折感 ほか)
第5章 坂本龍馬、勝海舟、西郷隆盛―歴史を動かした三位一体の共鳴力(三回変わった坂本龍馬;“刀”から“ピストル”へ ほか)
著者等紹介
童門冬二[ドウモンフユジ]
本名、太田久行。1927(昭和2)年、東京生まれ。東京都立大学事務長、東京都広報室長・企画調整局長・政策室長などを歴任。79(昭和54)年、美濃部亮吉東京都知事の退任とともに都庁を去り、作家活動に専念する。都庁在職中の経験をもとに、人間管理と組織運営の要諦や勘所を歴史と重ね合わせた作品で、小説・ノンフィクションの分野に新境地を拓く。『暗い川が手を叩く』で第43回芥川賞候補。99(平成11)年春、勲三等瑞宝章を受章。日本文芸家協会会員、日本推理作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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maito/まいと