PHP文庫
オーロラの彼方へ―Michio’s Northern Dreams〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 89p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569664835
  • NDC分類 748
  • Cコード C0195

内容説明

多くの未発表写真と魂を揺さぶる言葉の数々。新編集でよみがえる星野道夫の世界。文庫化に際し、新写真も収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

107
これは素晴らしい本。写真も素晴らしいし、文章も素晴らしい。星野さんは風景と対話できる表現者だったのだろう。風景という言葉が繰り返し出てくる。アラスカの風景や動物たちと心の一番深いところで対話して、自分の作品を生み出していった気がする。自分がいつも見ているのは平凡な日本の風景ばかりだ。それでも、この本を読むことで、平凡な風景の中にある美を見つけられる感性を養うことができると思う。2016/05/05

モリー

74
風景は人の心を通して見るもの。だから、同じ景色を見ても、一人一人感じ方が異なるのだろう。こう考えると、風景写真とは撮影者自身の心の中の風景でもあるように思うのだ。星野道夫さんがアラスカの風景に見た景色と、その時に感じたことを綴ったエッセイが組み合わされてたこの写真集は多くの方に勧めたい。今後、折にふれて読み返すことになるだろう。2021/11/25

piro

33
本を開いていきなり愛くるしいアザラシの赤ちゃんの写真、そして一言「お元気ですか。」これだけで和みました。マイナス50℃という厳しい冬の寒さ。それでも星野さんは冬のアラスカが好きだと言う。何だかその気持ちはわかる気がします(私はせいぜい北海道のマイナス20℃位の世界しか知りませんが…)。神秘的なオーロラやホッキョクグマの生き生きとした姿の写真が印象的な一冊。アラスカの冬の夜空を彩るオーロラ、いつか実際に見てみたいです。2022/06/12

ちゃちゃ

31
まるで散文詩を読んでいるかのような叙情性と、星野さんの哲学を感じさせる言葉の数々。そして、それを静かに裏付けるような美しく厳しいアラスカの自然と動物たちの写真。星野さんが旅を続けた理由が、圧倒的な写真の魅力とともに胸に迫ってくる。星野さんの没後、遺された未発表写真と文章を新たに編集した著作だが、すばらしい本と出会えた幸せを感じさせてくれた。『旅をする木』で初めて星野さんに出会い、読友さんから彼の写真の魅力を教えていただき、感謝の念に尽きる。秋(京都)の特別回顧展にもぜひ足を運びたいと思った。2016/07/31

shiho♪

23
美しいオーロラと愛くるしいシロクマとアザラシの写真に誘われて…。アラスカの冬が好きだという星野さん。マイナス50℃の寒気の中、それでも雪の世界の暖かさを感じるという。 自分も自然に帰る感覚、自然に対して謙虚になる感覚なんだろうなぁ。星野さんの遺した写真やメッセージは普遍性があって皆を惹き付ける。2022/12/10

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