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血涙〈上〉―新楊家将

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569658131
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

楊家そして敵国・遼に、新たなる英雄が登場!

宋建国の英雄・楊業の死で幕を閉じた『楊家将』。そして今、息子達に再起の秋が訪れる。楊家軍再興。敵国・遼との新たなる闘いが始まる。

宋建国の英雄・楊業の死から二年。二代皇帝・趙光義が治める宋国と北の遼国は、燕雲十六州の帰属をめぐって対立。一触即発の状態が続いていた。業を煮やした帝は、楊業の息子たちに楊家軍再興を命ずる。父を見殺しにされた怒りを胸に秘め、楊家の誇りをかけて立つ六郎・七郎兄弟。楊家の長となった六郎は、父が魂を込めて研いだ「吹毛剣」を佩いて戦場に向かう。

▼強権の女王・蕭太后率いる遼国にも、天稟の才を持つ男が現われる。石幻果と名乗るこの男は蕭太后の娘婿で、「吸葉剣」という名剣を佩いていた。石幻果が父とも慕うのが、「白き狼」と呼ばれる遼軍一の猛将・耶律休哥。耶律休哥こそ、武人のなかの武人、楊業を斃した男だった。

▼戦場で見えた六郎と石幻果。刃を交えた瞬間、天を呪いたくなるような悲劇が始まる。軍閥・楊一族の闘いを描き、第38回吉川英治文学賞に輝いた『楊家将』の続編でありながら新展開。中国の原典にはないオリジナルの物語。

●第一章 砂の声 
●第二章 それぞれの冬 
●第三章 会戦の日 
●第四章 幻影の荒野 
●第五章 剣の風 
●第六章 その日

内容説明

失われた過去が蘇ったとき、男たちの闘いは始まった!宋建国の英雄・楊業の死から二年。楊家軍再興―。誇りをかけて立つ兄弟の前に、心に哀しみを宿した男が立ちはだかる。北方楊家将に新展開。

著者等紹介

北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年(昭和22年)、佐賀県唐津市生まれ。作家。ハードボイルド小説を発表しながら、日本及び中国を舞台にした歴史・時代小説に取り組む。おもな現代小説に、『眠りなき夜』(日本冒険小説協会大賞・吉川英治文学新人賞)など。歴史・時代小説に、『破軍の星』(柴田錬三郎賞)『三国志』(全13巻)『水滸伝』(全19巻+別冊1巻、司馬遼太郎賞)など。『血涙―新楊家将』の前編である『楊家将』(上・下)で、第38回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

88
面白かったです。『楊家将』の続編にあたる今作は遼と宋の視点で物語が進むことになります。記憶喪失と兄弟で戦わなければならないという序盤は辛すぎる。記憶を取り戻すことは予測できましたが、敢えて「その日」が来ると記憶が失われたままの方が良かったのではないかと思わされましたけれども。運命と向き合わなければならなくなった今、どう動いていくのでしょうか。下巻へ行きます。2017/07/23

榊原 香織

67
上下巻の上 ”楊家将”の続編です。 あー、こう来るか、韓国メロドラマ路線か、とかいろいろ思いますけど、ネタバレになるのであんまり言えない。吹毛剣登場 対して吸葉剣 日本の剣はもっとごつい名を付けますね 槍にトンボ切り、があるな、あれは似たような発想の名づけ方  2022/06/06

藤枝梅安

29
国境で楊軍と接触・交戦した石幻果は、六郎と刀を交わし、顔に傷を受ける。石幻果の「吸葉剣」と六郎の「吹毛剣」が火花を散らしたとき、石幻果は自分が楊四郎だったことをを思い出す。現実との大きな溝に苦しむが、既に大后の娘と結婚し一児を設けた今、後戻りはできなかった。「桶から、水が洩れる。それは見えているので、塞いでいる。しかし、桶の水全体は見えていない」という耶律休哥の言葉が印象的。2011/02/11

藤枝梅安

29
「楊家将」を読んだのが約7年前だが、読み進めるうちに記憶が記憶が蘇ってきた。楊業が潘仁美の裏切りにあって命を落とした戦いでは六郎と七郎が生き残った。耶律休哥に倒された四郎は命をとりとめ、記憶を失っていた。「石幻果」として新しい人生を生きはじめた四郎は耶律休哥の信頼を得て軍を任されることになる。国境で楊軍と接触・交戦した石幻果は、六郎と刀を交わし、顔に傷を受ける。石幻果の「吸葉剣」と六郎の「吹毛剣」が火花を散らしたとき、石幻果は自分が楊四郎だったことをを思い出す。2011/02/10

nonたん

25
ほぼ石幻果の物語だ…そう…私が待ち望んだ彼のその後。やはり、瓊峨姫と…♪父のような耶律休哥とは…。六郎は肩の力抜けないのだな…九妹が戦う娘に…みんな成長している。頑張る楊家…むぅ。タイトルが語る結末かな。下巻へ〜2012/02/01

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