出版社内容情報
過去最大の成功例に学ぶアジアマーケティング。
史上最高の「マーケッター」、宣教師ヴァリニャーノに学ぶ、アジア市場開拓の成功法則。至難のミッションはなぜ成功したのか!?
16世紀における日本でのキリスト教布教が、至難のミッション、至難の「営業」であったことは想像に難くない。ヨーロッパとは全く違う社会構造、言葉の問題、仏教という「独占商品」の存在など、乗り越えるべきハードルはあまりにも高く、あまりにも多かった。にもかかわらず、巡察師アレッサンドロ・ヴァリニャーノは前任者と同じ轍を踏むことなく布教に成功し、さらに少年使節団をヨーロッパに派遣するという一大事業も成し遂げた。彼は一体、どのような「営業力」を発揮したのであろうか?
▼本書は、ヴァリニャーノの布教方針、さらに現代のヨーロッパ企業の日本進出の成功例、失敗例から、営業、とくにアジアへのマーケティングの成功法則を開陳する。その過程で日本という国がどんな国かも浮き彫りになっており、興味深い日本論にもなっている。歴史好きのビジネスマン、アジアへの進出を考えている人におすすめの一冊である。
〔I〕日本、中国、インドが欧米を上回る日 〔II〕アレッサンドロ・ヴァリニャーノ 〔III〕修道士たちはいかにして成功したか 〔IV〕ビジネスパートナーとしての日本人 〔V〕アジア市場を研究し、理解する 〔VI〕アジアで働く 〔VII〕「グロカリゼーション」の実現 〔VIII〕アジアでの成功は世界での成功を保証する
内容説明
至難のミッションである日本へのキリスト教の布教は、いかにして成し遂げられたのか。16世紀の偉業と現代企業の成功例・失敗例から学ぶ、国際マーケットを制するための絶対法則。
目次
1 日本、中国、インドが欧米を上回る日
2 アレッサンドロ・ヴァリニャーノ
3 修道士たちはいかにして成功したか
4 ビジネスパートナーとしての日本人
5 アジア市場を研究し、理解する
6 アジアで働く
7 「グロカリゼーション」の実現
8 アジアでの成功は世界での成功を保証する
著者等紹介
ヴォルピ,ヴィットリオ[ヴォルピ,ヴィットリオ][Volpi,Vittorio]
ミラノカトリック大学、経済・商学部卒業。その後、世界的に事業展開する大手銀行数社に勤務し、日本滞在歴は30年に及ぶ。日本滞在中は、日刊全国紙「コリエレデッラセーラ」に日本の政治、社会、経済についての多くの記事を寄稿した。現在、世界有数の規模をもつ金融グループ、UBSに勤務し、UBSイタリアを統括している。一方で、イタリア有数の日本研究家という顔も持つ
大上順一[オオウエジュンイチ]
広島大学大学院文学研究科言語学専攻博士課程後期在学中、イタリア政府給付奨学生としてローマ大学に留学。現在、ナポリ東洋大学文哲学部アジア研究科、日本語・日本文学講座専任講師・研究員。専門は言語学(日本語学、日伊対照言語学)。日伊首脳会談等をはじめ、政府間レベルの政治・経済関係のみならず、技術、文学等多岐に渡り通訳・翻訳を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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