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投資ファンドとは何か―知っておきたい仕組みと手法

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569655093
  • NDC分類 338.8
  • Cコード C1234

出版社内容情報

投資ファンドの正体を冷静に理解するために。

企業買収、株式市場など様々な局面で登場する投資ファンドの名。一般教養として知っておきたい投資ファンドの実体や手法を解説。

「サラリーマンが年収100億円」「都心の不動産価格が急上昇」――最近、多くの人が耳にしたこの二つのトピックに共通するのは何か? その答えは「投資ファンド」である。背後に彼らの存在があるのだ。

▼テレビや新聞で、近年しばしば目にするようになった「投資ファンド」。「ハゲタカ」だとか、「救世主」「魔法の杖」などと、さまざまな呼称をもって呼ばれているが、実際には、彼らの実態を理解している人は少ない。

▼本書は、もはや日本経済を動かす存在となった「投資ファンド」を理解するための書である。特に、地価の急上昇に一役買っている「不動産投資ファンド」、かつての閉鎖的なイメージを変えつつある「ヘッジファンド」、企業買収で有名となった「企業投資ファンド」の現状や仕組み、手法を明らかにし、また「投資ファンド全体」に共通する特質を解説する。

▼ビジネスパーソンや、投資家にはもはや常識の日本経済の影の主役がよく分かる! 

●序章 「投資ファンド」とは何か 
●第1章 「不動産投資ファンド」 ~第3のアセットクラス 
●第2章 「ヘッジファンド」 ~市民権獲得の功罪 
●第3章 「企業投資ファンド」 ~株主価値最大化を目指して 
●第4章 「投資ファンド」の未来 
●おわりに ――個人投資家にとっての「投資ファンド」

内容説明

「サラリーマンが年収100億円」「都心の不動産価格が急上昇」―これらに共通するのは「投資ファンド」の存在。テレビや新聞でしばしば目にする彼らの実態を理解している人は少ない。実際には私たちの仕事や生活に少なからず影響を与え始めている。本書は、もはや日本経済を動かす存在となった「投資ファンド」を理解するために、特に「不動産投資ファンド」「ヘッジファンド」「企業投資ファンド」の現状や仕組み、そして「投資ファンド全体」の共通する特質を解説する。

目次

序章 「投資ファンド」とは何か
第1章 「不動産投資ファンド」―第3のアセットクラス(急増する「不動産投資ファンド」;不動産物件の購入価格を決める「キャップ・レート」 ほか)
第2章 「ヘッジファンド」―市民権獲得の功罪(「悪の権化」か「魔法の杖」か;「ヘッジファンド」は、“守り”の運用? ほか)
第3章 「企業投資ファンド」―株主価値最大化を目指して(「企業投資ファンド」の類型;“村上系”「アクティビスト・ファンド」の目の付けどころ ほか)
第4章 「投資ファンド」の未来(“アルファ(α)”を追求し、新たな“ベータ(β)”を開拓する「投資ファンド」
“メイン・ストリーム化”のディレンマ ほか)

著者等紹介

北村慶[キタムラケイ]
慶應義塾大学卒。ペンシルベニア大学経営大学院(ウォートン・スクール)留学。大手グローバル金融機関勤務。(財)日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャル・プランナー一級技能士(国家資格)。ヨーロッパではプロジェクト・ファイナンスに、アメリカでは投資ファンドに携わる。その後、日米欧のコーポレート・アドバイザリーおよびM&A業務に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

40
高利回りを追求する投資ファンドの仕組みを解説するものです。投資ファンドとは何か、から始め「不動産投資ファンド」、「ヘッジファンド」、「企業投資ファンド」と論を進めていきます。かなり噛み砕いた説明は著者の苦労の賜物というところですが、自分の言葉として概要を述べるには一読では足りません。ファンドマネージャは、まさに生き馬の目を抜く世界におり、知力、体力、メンタル共に超一流です。それでも、勝者でい続けることは困難なのが、良くわかります。2006年出版から現在を外観すると著者の未来予想は概ね正しいようですね。2023/12/06

ライアン

6
2006年に出たものなので情報が古いね。村上ファンドの話しが再三でたりとか。ヘッジファンドの手法がなかなか面白く勉強になった2014/12/29

葵堂

3
投資に興味ない人からしたら夢物語。個人投資家からしたら憧れでも有り目の上のたんこぶでもあり利用価値もある上に全てを破壊しかねないリスクも孕んだ存在。ヘッジファンドだの企業ファンドだの諸々を分類し、実際のファイナンスについての知識とともにそれを解説してくれている書。知ってることもあったが考えたこともないことも書かれており、有用であった。2015/08/13

nekozuki

3
投資ファンドというものがどういうものかいまいちピンとこず、胡散臭さをぬぐいきれなかったけど、本書を読んでみて初めて仕組みが分かった気がする。ニュースでもよく聞く「ヘッジファンド」や、村上ファンドでおなじみ「企業買収ファンド」など、それぞれに違いがあるのね…。日本では、いまだになじみがないという印象。でも、面白いビジネスではある。2013/11/02

yoshichiha

3
ちょっと古い本(リーマン・ショックより前)だけど、不動産ファンド、ヘッジファンド、企業投資ファンドについて比較的わかりやすくまとまっている。 利潤を求めて新しい投資手法を生み出す→手法が広まる→陳腐化→差別化のために新しい投資手法を・・・というサイクルが興味深かった。 金で金を増やすというのは本質的ではないという意見もあると思うけれど、どんな分野であれ、人間の知性というか技術というか、熱意とともにどんどん研ぎ澄まされていく感じなのは面白い。2013/04/25

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