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医者になろうとしている君たちへ―憧れの世界のウソとマコト

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  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569648675
  • NDC分類 498.14
  • Cコード C0095

出版社内容情報

君たちが憧れている世界の「現実」はこうだ! 好評既刊『医者をめざす君たちへ』『それでも医者になりたい君たちへ』に続く第3弾。

勉強のできる医学部受験生、あるいはそのご両親は、「医者になれば大丈夫、食いはぐれはない。そこそこリッチに暮らしていける」と考えているかもしれないが、医療を取り巻く現実の環境は厳しい――と著者は指摘する。年間8,000人近くの医者が生まれるのに、病院の新設は少ない。医療費も削減する方向で政府は動いており、これまでほとんど行われなかった診療報酬の引き下げも本年度のものは史上最大の下げ幅になった。

▼他方、今後はIT(情報技術)の時代からBT(バイオテクノロジー)の時代になるといわれており、医者がそれこそ「ベンチャーの旗手」になる可能性もある。超高齢社会になったり、保険制度が崩れていって自腹を切って受ける医療の割合が増えてくると、患者さんのニーズが変わることが予想され、そのニーズに応えた医者は大成功するかもしれない。

▼変わりゆく医療界の問題点と可能性を語り、医学部受験生、医学部生たちにエールを送る。

[第一部]これが医者の世界の現実だ 
●第1章 新しく始まった研修制度 将来を見据えて研修先を選べ 
●第2章 臨床軽視、研究重視の体質が日本の医療をダメにする 
●第3章 医者だからこそ「患者体験」が必要である 
●第4章 医療ミスのない医療はない 失敗から学んで医者は成長する 
●第5章 医学研究者の将来は有望 ただし収入は臨床のほうがよい 
[第二部]受験勉強が「医者に向く性格」をつくる 
●第6章 俗っぽくてもいい 受験勉強を耐え抜く強い動機を持て 
●第7章 受験勉強の頑張りが医者としての資質を伸ばす 
●第8章 大学のブランドが通用しない時代 まずは入れる大学に合格せよ 
●第9章 大学の医学部には偏差値以外の序列がある 
●第10章 映画づくりとアルバイトに没頭した私の医学生時代 
[第三部]変わる世の中、変わる医学界 
●第11章 高度情報化時代に医者の権威は通用しない 医者になってからも勉強せよ 
●第12章 混合診療解禁の時代 患者さんのニーズを知ろう 
●第13章 統合医療の大きなうねりがくる いろいろな治療法を学んでおけ 
●第14章 勤務医、大病院の時代から開業医の時代へ 
●第15章 地方にこそ名医になれる素地がある 

内容説明

「ブラック・ジャック」をめざすのなら「現実」を知っておこう!医学部受験生、医学部生、子供を医者にしたい親必読!日本の医療界に鋭いメスを入れ続ける精神科医が変わりゆく医者の世界における問題点と可能性を語る。

目次

第1部 これが医者の世界の現実だ(新しく始まった研修制度 将来を見据えて研修先を選べ;臨床軽視、研究重視の体質が日本の医療をダメにする;医者だからこそ「患者体験」が必要である ほか)
第2部 受験勉強が「医者に向く性格」をつくる(俗っぽくてもいい受験勉強を耐え抜く強い動機を持て;受験勉強の頑張りが医者としての資質を伸ばす;大学のブランドが通用しない時代 まずは入れる大学に合格せよ ほか)
第3部 変わる世の中、変わる医学界(高度情報化時代に医者の権威は通用しない 医者になってからも勉強せよ;混合診療解禁の時代 患者さんのニーズを知ろう;統合医療の大きなうねりが来る いろいろな治療法を学んでおけ ほか)

著者等紹介

和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学附属病院精神神経科助手、米国カールメニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在は精神科医。国際医療福祉大学教授(精神医学担当)。川崎幸病院精神科コンサルタント。一橋大学経済学部(医療経済学)非常勤講師。心理学をビジネスに応用するシンクタンク「ヒデキ・ワダ・インスティテュート」代表。「緑鐵受験指導ゼミナール」代表。2005年、第5回正論新風賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gondan

3
★★★☆☆ 多筆家の本は往々にして内容が薄いことが多く、エッセイをまとめたらしい本書のレベルは推して知るべし。特に筆者が得意とする老人精神医学に関してほとんど触れられていないので、ほんとに臨床医?と疑問を感じてしまう。しかし東大医学部の裏側を少しでも知れたことと、大学病院に医療ミスが多いこと、これからの医療において英語の重要性がより高くなることなど興味深い点が無いでもなかった。私が筆者を嫌いなのは、筆者が高学歴を自慢しているからではなく、書かれている本が高学歴に見合っていないからです。2012/01/10

Y / N

2
驚くほどためになる知見が詰まっていました。あとで買っておこうと思います。【以下メモ】医学部卒の研究者は企業からかなり需要がある。日本は高齢者研究に格好の素材が転がっている。混合診療・相補代替医療(CAM)などでこれからの医療には大きな変革期が来る。臨床の腕を上げたければ、留学して臨床を学んだり(研究ではない!!)、地方の名病院に研修に行ったり(都会の大学病院ではない!!)するとよい。特に精神医学については、アメリカはかなり進んでいる(患者体験が義務化されており、カウンセリングが普及している)。2011/08/17

そのげる

1
医者として活躍しないのならば名門大学に行くよりは入りやすいところに入って早く医者になり実践をつめる臨床研修病院で腕を磨くことが近道。2009/10/24

八索

0
受験勉強前に読んでおきたかった。2013/01/13

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