出版社内容情報
民話に魅せられた著者が伝える魅力と感動。
民話に魅せられ日本各地に採訪を重ね、誰もが民話の語り手であると自覚していく著者の心の過程と、民話の面白さ、豊かさを描く名著。
赤神と黒神、福の神と貧乏神、小泉小太郎、つつじのむすめ……。民話からは祖先の顔が透けて見えます。その魅力と感動と伝える好著。
▼民話に魅せられて、日本各地に民話採訪の旅を重ねた著者のこころの過程と、民話のおもしろさ、豊かさを描く。
▼民話と出会い、その魅力に引きこまれた著者が採訪の旅に出たのは、「日本をもっと知りたい、知識としてではなく、じかにこの掌で触れてみたい」という思いからであった。そして各地で、狐、黒龍、小泉小太郎、河童、桃太郎など様々な話に触れ、民話が語り継がれ、移り変わっていくさまを見るうちに、「民話は山の向こうにあるのみではなく、自分自身もそして誰もが民話の語り手である」ということを自覚していく。
▼代表作「龍の子太郎」誕生のいきさつ、「桃太郎」の変遷、日本のシンデレラ物語など親しみやすい話も盛り込み、私達の祖先が喜びと苦難と共に語り継いだ数多くの民話とその魅惑の世界へいざないます。
●第一部 民話との出会い ―山を越えて―
●第二部 民話の魅力
●第三部 ふたたび山を越えて ―私もあなたも語り手であること―
内容説明
本書は、民話に魅せられて、日本各地に採訪を重ね、やがて、民話は山の向こうにあるのみではなく、自分自身もそして誰もが民話の語り手であることを自覚してゆくまでの著者のこころの過程と感動を語りながら、民話の面白さ、豊かさを紹介した名著である。
目次
第1部 民話との出会い―山を越えて(民話との出会い;狐の地図;祖先という言葉;水との闘い;食っちゃあ寝の小太郎のこと;信州が昔海であったこと;なぜ民話というのか;「小泉小太郎」から「龍の子太郎」へ)
第2部 民話の魅力(象徴的に語ることについて;貧乏神のこと;ある夫婦愛について―爺と婆の;赤神と黒神;その人にとってのたった一つの話;妖怪と人間たち)
第3部 ふたたび山を越えて―私もあなたも語り手であること(民衆が語ればすべて民話なのか;桃太郎と金太郎と;再話について;民話が移り変わっていくこと;現代の民話について;わらべ唄について;ふたたび山を越えていくことにについて)
著者等紹介
松谷みよ子[マツタニミヨコ]
1926年東京に生まれる。作家。『びわの実ノート』同人。松谷みよ子民話研究室主宰。戦時中、空襲下で童話を書き、坪田譲治に師事。『龍の子太郎』(講談社)で国際アンデルセン賞優良賞、『ちいさいモモちゃん』(講談社)で野間児童文芸賞、『あの世からの火』(偕成社)で小学館文学賞、『私のアンネ=フランク』(偕成社)で日本児童文学者協会賞を受賞。日本文芸家協会会員。日本民話の会運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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