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暗号解読を楽しむ―戦時の暗号から、平時の暗号まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569636948
  • NDC分類 809.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

暗号解読は、頭脳をフルに使う知的ゲームだ

時代とともに進化する暗号。その歴史を追いながら、暗号解読の面白さを紹介する。ミステリーファン必読の一冊。

暗号というと、戦争中の諜報活動を思い浮かべるかもしれません。これは、「戦時の暗号」と呼ばれるものです。しかし、私たちの一生を左右するDNAも見方によっては暗号であり、赤ちゃんの泣き声も「おなかがすいたよ」という母親への暗号かも知れません。また、自分の身に天災や交通事故などの災難がふりかかると、「運命」という名の暗号の意味するところを考え、厄払いに行く人も少なくないと思います。

▼これは、今に始まったことではなく、古代から奇怪な夢を見た王は預言者や異能の持ち主に夢の解読を命じたり、占星術師や宗教家が王から重んじられてきました。これを「平時の暗号」といいます。つまり、人類は、誕生以来ずっと「運命」という名の暗号を解くことを命題としてきたといえるでしょう。

▼本書では、暗号を「戦時の暗号」と「平時の暗号」に分け、それぞれの基礎知識と醍醐味を紹介しています。暗号の楽しみがわかる一冊です。

[1部]戦時の暗号 
●第1章 暗号とは何か? 
●第2章 古典的暗号 
●第3章 近代戦争と暗号 
●第4章 エニグマからコンピュータへ 
[2部]平時の暗号 
●第5章 聖書に秘められた暗号 
●第6章 古代からのメッセージ・未来へのメッセージ 

目次

1部 戦時の暗号(暗号とは何か?;古典的暗号;近代戦争と暗号;エニグマからコンピュータへ)
2部 平時の暗号(聖書に秘められた暗号;古代からのメッセージ・未来へのメッセージ)

著者等紹介

中見利男[ナカミトシオ]
1959年岡山県生まれ。作家、ジャーナリスト。執筆対象は、歴史から国際情勢まで幅広い。多重暗号と伝奇時代小説をミックスした『太閤の復活祭―関ヶ原秘密指令』(角川春樹事務所)で衝撃の作家デビュー。「2001年本の雑誌が選ぶベスト10」では第7位に。「山田風太郎の後継者」あるいは「恐るべき未完の大器」との呼び声が高い。その一方で、ドキュメンタリー、評論、解説書などを数多く手がけ、徹底した取材力には定評がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mazda

30
エニグマが解読されたというのがこれまでどうしても納得できなかったのですが、コードブックが盗まれた、という記述があって理解できた気がします。確かにある程度までは解読されていたけど、そのたびにドイツ軍がセキュリティレベルを上げてきて解読やり直し、という流れになっていたようです。日本軍のD暗号も、今読んでも全く理解できないものを、一体どうやって解読したのだろう、というのは長年の疑問です。これも、やっぱり盗まれたか捕虜がしゃべったんじゃないかな、と思っているのですが、真相はどうなのでしょうか?2015/04/25

tei

0
面白かった。昔々に読んだ探偵小説で出てきた暗号、戦時中に考案された暗号、聖書や連歌に隠された暗号……様々な暗号の歴史とともに、筆者による「桃太郎」解読なども挟まれ、読み応えがあった。ただ、シェイクスピア=ベーコン説については、偶然にも先日読んだ本で完全に否定されていたので、無しかな……。2019/04/30

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