市場(スーク)の中の女の子―市場の経済学・文化の経済学

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  • サイズ A5判/ページ数 207p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784569633404
  • NDC分類 331
  • Cコード C0033

出版社内容情報

「文化の経済学」へのパラダイムシフト。

私たちはモノの豊かさだけで満足なのか? 「市場」と「文化」の関係を分析する新しい経済学の試み。

「市場の経済学によれば、人が少し変われば世の中が少し変わるの」

▼――じゃ、文化の経済学のほうは?

▼「人が少し変わると世の中が大きく変わる瞬間があるのよ」

▼――ああ、そうか。時代の流れの分かれ目を見極めることが大切というわけね。

▼いま、市場と文化の関係を分析する新しい経済学が注目されつつある。本書はその息吹きをファンタジーという形式でわかりやすく提示する。

●第1章 図書館 
●第2章 アラビア 
●第3章 東の方 
●第4章 家 
●第5章 塔 

内容説明

文化は市場で出会い、市場は文化が育む。市場と文化が織りなすファンタジー。本の森を通り抜けた女の子が出会うのは…新しい経済学の息吹き。

目次

第1章 図書館
第2章 アラビア
第3章 東の方
第4章 家
第5章 塔

著者等紹介

松井彰彦[マツイアキヒコ]
東京大学大学院経済学研究科教授。1985年東京大学経済学部卒業。1990年ノースウェスタン大学M.E.D.S.にてPh.D.取得。ペンシルバニア大学経済学部助教授、筑波大学社会工学系助教授を経て現職。研究分野は経済理論、ゲーム理論、貨幣経済学

スドウピウ[スドウピウ]
東京生まれ、千葉育ち。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。岡本一宣デザイン事務所を経て、1999年からフリーのイラストレーターとして仕事を始める。主な仕事は雑誌、書籍、雑貨など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

98
童話のような感じで経済を語ってくれます。松井先生はもう一冊同じような感じの本を出されていて両方ともすでに読んでいたのですが、再度読み直してみました。ほとんど数式を使わないで、市場経済を寓話仕立てにしてくれています。全体を理解していないとこのような物語は書けませんね。2018/11/28

天の川

10
本の大好きな女の子が図書館の中で時空を超えて異世界に紛れ込み、市場経済学と文化経済学を体験として学ぶ本。スドウピウさんの絵や装丁がとても可愛くて、美しくて。ファンタジー仕立ての話の中での経済学についての解説は初心者にもわかるように噛み砕いてくれています。市場経済だけではなく、文化との関係を説明してくれ、経済学の新しい視点を提示してもらった感じがしました。今回、旅のお供に持って行ったので、特にリアルに実感できました(スコールの中、やっと拾ったタクシーに値段を吊り上げられたりしたので…笑)。2012/09/28

Tomoyuki Kumaoka

9
市場と文化の経済学について解説されている、のかと思って読んだが、路香という女の子が昔(空想?)の国に行って、貨幣や市場について、またはその国の文化について考えている本。1時間もあれば、読み終えられる。著者の松井彰彦氏は慣習と規範の経済学を書いている。正直なところ、話としては興味深いのだけれど、結局何をこの本は伝えたかったのか、いまいちピンと来ていない。軽い文体で書かれているので、大事なところが通り過ぎていく。何か前提の知識がないと、私の感想のようにただの読み物で終わってしまうかもしれない。2016/11/08

がっち

8
経済学よりは神話的な話だと。しかしここにきっかけがあるのである。経済という文化をつくっていくという側面なかなか面白いものである2012/05/25

たろう

5
「経済学」を変わった切り口で見た物語。本好きの少女が迷い込んだ先はファンタジックな世界でした。奴隷を助けようとして奴隷を買っていたら奴隷を売る人が増えてしまった時の苦悩が切なかった。挿絵がかわいい。2012/01/31

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