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海のテロリズム―工作船・海賊・密航船レポート

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569631899
  • NDC分類 557.8
  • Cコード C0236

出版社内容情報

工作船から海賊まで、驚きの海上問題をリポート。

日本の海に危険が忍び寄る!! 工作船、海上テロ、そして海賊…。日本沿岸から貿易の要衝・マラッカ海峡まで、驚きの海上問題をリポート。

漁船に扮し、ロケットランチャーや自動小銃で攻撃をしかける北朝鮮工作船。石油タンカーに全速力で突撃し、自爆する海上テロ。船員を置き去りにし、積荷を船ごと奪い取る海賊たち…。

▼経済危機、宗教対立、政治問題など、世界の混迷は海にも「ならず者」たちを暗躍させる。彼らは紛争や内戦で流通してしまった武器を手に入れ、テロ集団化している。偽装船で現われ、強力な武器で襲撃、多国間にわたって逃走、シンジケートや村ぐるみでの犯行など、その手口はますます巧妙・凶悪を極める…。

▼そして海からの脅威は、現実に日本にも迫っている。極東に浮かぶ平和な島国も、世界の混迷と繋がっているのだ。果たして、人々の生活を支える海に平和を取り戻すことができるのか。

▼本書は、海洋国家日本が直面している海上保安の実態をレポートする。国際協力に基づく海上保安体制をいかにして確立するか。日本、そしてアジアの海に目を向け、忍び寄る恐怖に立ち向かう。

[第1部]日本を取り巻く海の犯罪 
●海を越えてくる恐怖 
●北朝鮮工作船事件 
●乗上放置外国船 
●密航船―海からの侵入者 
[第2部]アジア海賊事情 
●21世紀に生きる海賊 
●現代海賊の変遷 
●マラッカ海峡波高し 
●日本の生命線「マラッカ海峡」 
[第3部]海の安全を守るために 
●海上テロとの戦い 
●日本の海上保安庁の対策 
●各国の沿岸警備体制

内容説明

漁船に扮し、ロケットランチャーで攻撃をしかける北朝鮮工作船。石油タンカーに突撃・自爆する海上テロ。積荷を船ごと奪い去る海賊たち…。経済危機、宗教対立、政治問題など、世界の混迷は海にも「ならず者」を暗躍させている。偽装船で現われ、強力な武器で襲撃、多国間にわたり逃走、シンジケートや村ぐるみでの犯行など、その手口はますます巧妙・凶悪を極める。人々の生活を支える海に平和を取り戻せるのか。海洋国家日本が直面する海上保安の実態をレポート。海から忍び寄る恐怖に立ち向かう。

目次

第1部 日本を取り巻く海の犯罪(海を越えてくる恐怖;北朝鮮工作船事件;乗上放置外国船;密航船―海からの侵入者)
第2部 アジア海賊事情(二十一世紀に生きる海賊;現代海賊の変遷;マラッカ海峡波高し;日本の生命線「マラッカ海峡」)
第3部 海の安全を守るために(海上テロとの戦い;日本の海上保安庁の対策;各国の沿岸警備体制)

著者等紹介

山田吉彦[ヤマダヨシヒコ]
1962年、千葉県生まれ。学習院大学経済学部卒業後、金融機関勤務などを経て、1991年より日本財団(日本船舶振興会)に勤務。現在、海洋船舶部長。大分県産業科学技術センター客員研究員。日本を取り巻く海にかかわるさまざまな問題に取り組む。日本の海上保安体制、マラッカ海峡の航行安全対策、現代海賊問題などに詳しい。2003年、多摩大学大学院経営情報学研究科修士課程修了。著作に「海賊、マラッカの風の中で」(1999年、第3回海洋文学大賞佳作入選)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sasha

4
約10年前の発行のなので、今では少々状況も違うのだろうが北朝鮮の工作船は怖いわぁ。なんでロケットランチャーなんか積んでるんだよ。座礁船や放置された密航船の処理も興味深かったが、勉強になったのはマラッカ海峡の海賊。マラッカ王国の誕生やポルトガルの侵攻等、歴史のダイジェストから勉強できる。最近になって沈没したとされた日本漁船が北朝鮮による拉致の可能性も出て来た。海は国を守るバリアでもあるけれど、脅威もいっぱい潜んでいる。2014/06/14

Sanchai

3
日本財団がなぜ「非伝統的安全保障」の調査研究に関わっているのかがよくわかった気がする。特に、マラッカ海峡の海賊に関する記述は、言い方は失礼だがとても面白かった。2011/01/04

takao

2
ふむ2023/06/30

ルヴナン

1
タイトルに偽りあり。主に取り扱われるのは日本近海に出没する北朝鮮船と、マラッカ海峡の海賊。著者は日本財団の職員、執筆の動機は明らかだ。日本のシーレーン防衛強化を意図している。2014/07/17

うたまる

0
「海賊の最後の逃げ場は、中国である。中国に正当な対応を求めなければ、海賊問題は解決しない」……北朝鮮の不審船、中韓の密航船、マラッカ海峡の海賊、そして乗上放置外国船問題についてのレポート。もうあらゆる問題に中国が顔を出す。昔から長らく東アジアの文明の発信地であり煌びやかな憧れの地であったが、今では東アジア最大の犯罪の温床であり揺籃地。世界中が文明の光を浴び漸進する中、唯一望んで後退し続ける不可思議な国だ。これは案外、悠久の歴史から学んだ結果なのかもしれない。即ち、ごねて暴れて居直る方が豊かに生きられると。2017/02/27

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