出版社内容情報
人間を幸福にしない脳化社会の現象を読み解く。
「個性は心にある」「都市こそ進歩」「自分探しに価値がある」……。すべてはカン違い!? 世間の常識を<逆さメガネ>で考える養老流の教育論。
「世の中おかしくなった」と誰もがいう。教育の荒廃、凶悪犯罪、環境破壊、金銭汚職。ことあるごとに「誰かのせい」がはじまる。政治家が、役人が、教師が、そして会社が悪い。
▼そうじゃない! あなた自身の見方・考え方がまちがっているのだ。「都市こそ進歩」「個性は心にある」「バリア・フリーの社会を」「科学ですべてがコントロールできる」……。現代人のその価値観は、大きな錯覚である。本書では、「都市主義」「脳化社会」の歪みを鋭く指摘。
▼著者はこう語る。「偏見をもって見ることを『色メガネで見る』と表現します。現代社会の人は『色メガネ』どころか『逆さメガネ』をかけてるんじゃないか。私はときどきそう思うのです。多数の意見だからとか、みんなと同じだからといって、それが当たり前だと思っていたら、自分が逆さメガネをかけていることに気づいていないのです」
▼これまでの常識にしばられず、本質を見抜けるか。養老流の<逆さメガネ>を披露。
●第1章 現代人の大きな錯覚―<逆さメガネ>の教育論
●第2章 都市化社会と村社会―脳化社会の問題
●第3章 身体感覚を忘れた日本人―都市化と身体
●第4章 大人の都合と子どもの教育―問題は親にあり
●第5章 変わる自分、変わらない自分―心と身体の関係
●第6章 人間が幸福にならない脳化社会―意識的世界の限界
●第7章 ふつうの人が幸福に暮らせる社会―共同体を生きる
●エピローグ 男と女は平等か―人間を分割してしまうもの
内容説明
「世の中おかしくなった」と誰もがいう。教育の荒廃、凶悪犯罪、環境破壊、金銭汚職…。ことあるごとに「誰かのせい」がはじまる。政治家が、役人が、教師が、そして会社が悪い。そうじゃない!あなた自身の見方・考え方がまちがっているのだ。「都市こそ進歩」「個性は心にある」「バリア・フリーの社会を」…。現代人のその価値観は、大きな錯覚である。本書では、「都市主義」「脳化社会」のゆがみを鋭く指摘。これまでの常識にしばられず、本質を見抜けるか。養老流の“逆さメガネ”を披露。
目次
第1章 現代人の大きな錯覚―“逆さメガネ”の教育論
第2章 都市化社会と村社会―脳化社会の問題
第3章 身体感覚を忘れた日本人―都市化と身体
第4章 大人の都合と子どもの教育―問題は親にあり
第5章 変わる自分、変わらない自分―心と身体の関係
第6章 人間が幸福にならない脳化社会―意識的世界の限界
第7章 ふつうの人が幸福に暮らせる社会―共同体を生きる
エピローグ 男と女は平等か―人間を分割してしまうもの
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業。専門は解剖学。95年東京大学医学部教授を退官し、96年より北里大学教授。東京大学名誉教授。89年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞
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感想・レビュー
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