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砂の文明・石の文明・泥の文明

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569629780
  • NDC分類 204
  • Cコード C0220

出版社内容情報

現代世界の3文明を新たな解釈に基づき再定義。

砂のイスラム、石のヨーロッパ、泥のアジア――文明の原点を風土に根ざした三つに分類。「泥の文明」に位置付けられる日本の独自性に迫る。

世界はいま「文明の衝突」の世紀を迎えたという。だが、「アメリカ中心の民主主義」VS.「野蛮なテロ集団」という構図だけで、深層は読み解けない。

▼本書では、民族と風土のあり様を三つのカテゴリーに分類。「砂の文明」としてのイスラム、「石の文明」の欧米、「泥の文明」のアジア。そして、各々の本質が<ネットワークする力><外に進出する力><内に蓄積する力>であることを考察。

▼著者は、「泥の文明」が生んだアジア的思考に、西洋文明を超える力が秘められている、と語る。

▼世界を歩き、縦横に思索を広げた独創的文明論。

▼主な内容…人はなぜ「不毛」な砂漠に住むのか/中国の「精神文明」、日本の「精神文化」/「文化」は民族の生きるかたち/「文明の衝突」はあり得ない/「アメリカ原理主義」という病理/アラブの国境線が点線である理由/なぜ日本車が世界を制覇したのか/日本文化の底層にあるインド文明/力のヨーロッパ、美のアジア など

●序章 砂の風土との戦い 
●第1章 文化と文明の違い 
●第2章 石の文明―外に進出する力 
●第3章 砂の文明―ネットワークする力 
●第4章 泥の文明―内に蓄積する力 
●第5章 「泥の文明」の中の日本 
●終章 文明としてのインド再発見

内容説明

世界はいま「文明の衝突」の世紀を迎えたという。だが、「アメリカ中心の民主主義」V.S.「野蛮なテロ集団」という構図だけで、深層は読み解けない。本書では、民族と風土のあり様を三つのカテゴリーに分類。「砂の文明」としてのイスラム、「石の文明」の欧米、「泥の文明」のアジア。そして各々の本質が“ネットワークする力”“外に進出する力”“内に蓄積する力”であることを考察。著者は、「泥の文明」が生んだアジア的思考に、西洋文明を超える力が秘められている、と語る。世界を歩き、縦横に思索を広げた独創的文明論。

目次

序章 砂の風土との戦い
第1章 文化と文明の違い
第2章 石の文明―外に進出する力
第3章 砂の文明―ネットワークする力
第4章 泥の文明―内に蓄積する力
第5章 「泥の文明」の中の日本
終章 文明としてのインド再発見

著者等紹介

松本健一[マツモトケンイチ]
1946年群馬県生まれ。東京大学経済学部卒業。京都精華大学教授を経て、現在、麗沢大学国際経済学部教授。評論・評伝・小説など多方面で活躍。著書に『近代アジア精神史の試み』(アジア太平洋賞受賞)など多数ある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

19
「砂の文明」としての中東、「石の文明」としての欧米、「泥の文明」としてのアジアという分類は、目新しいものではないかもしれない。しかし私にとっては、腑に落ちる部分が多く(特にネットワークする力としての中東論など)、優れた文明論だと感じた。文化・文明的断絶というのが、確実に今でも存在し、それが争いの種になっていると思っているからだろう。2013/07/17

あらあらら

8
欧米が石、イスラムが砂、アジアが泥なるほどな分類である。2015/02/03

ワッピー

5
欧米・中東・アジアを文明の特性で仕分け、さらに文化と文明の違いの解説は非常にわかりやすいのは確か。いろいろな考察で補強していますが、こんなにすっぱり切れるものかと、なぜか不安にも感じます。自分でも言っていることがよくわからないのですが、文明考察という大テーマと出てくるいろいろなエピソードの「大きさが合わない」ような気が・・・アジア文明の特性や優れた点については面白く読めて納得もしたんですけれども。2015/01/13

Humbaba

5
文明を風土によって三つに分類する.砂の文明であるイスラムと,石の文明である欧州,そして泥の文明であるアジア.国のあり方は風土による影響を大きく受けていた.文明の衝突という言葉を使うとき,このように風土による視点を持ち込むことが理解の一助となるだろう.2010/10/18

ぞるば

4
買ったときは文明論と思っていなかった(文化人類学的な何かを期待していたんだと思う)。基本的にはアメリカ対イスラム、アジアいいねというかんじで、世界の文明全体の話ではなかったです。アメリカ(欧米)を石、中東(イスラム圏)を砂、アジアが泥の文明、との分け方は面白いなと思ったし、なるほどと思うところもあったけど、そうなのかなぁ…と思うところも多かった。新書だし紙幅の都合なのかもしれない。男女平等の云々については、本当にそんなものだろうかという気がする。ご本人の体験や知識の紹介とかは面白かった。2021/02/21

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