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海から見た日本の防衛―対馬海峡の戦史に学ぶ

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  • サイズ 新書判/ページ数 211p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569629483
  • NDC分類 392.1
  • Cコード C0230

出版社内容情報

対馬海峡から海洋国家日本の戦略を見つめる。

対馬海峡がやがて38度線になるのか!? 蒙古襲来、朝鮮出兵、日清・日露戦争の歴史から、現在の日本外交と国防のあり方を問い直す。

朝鮮半島の緊張が高まる現在、対馬海峡が日本の存亡を担う重要な国防ラインとなる!!

▼北朝鮮の拉致テロが安全保障への大きな脅威とならない米国は、日本に対して“自分で解決すべき問題だ”と考えるだろう。北朝鮮によって投げかけられたショックは、結局、日本自身が“自力で解決”しなければならないのだ。その解決策を見出すためには、朝鮮半島が投げかけてきた脅威に、日本がいかに対応してきたかを歴史に学ぶことである。そしてその場所は、対馬海峡にほかならない。

▼本書は、対馬海峡の戦跡を辿り、日本が繰り広げてきた外交・軍事戦略を考察する。

▼四世紀の唐・新羅との戦い、蒙古襲来、倭寇、秀吉の朝鮮出兵、日清・日露戦争・・・。こうした歴史の教訓から、海洋国家・日本は朝鮮半島とどのように対峙すべきか、国土を戦場にしないためには何が必要かを問い直す。

▼韓国、北朝鮮の真意、中国など大陸国家の戦略を軍事的視点から読み解く国防の書。

●第1章 今、なぜ対馬海峡か 
●第2章 対馬海峡の戦跡(1)―4世紀から16世紀まで 
●第3章 対馬海峡の戦跡(2)―信長と秀吉の大陸外交 
●第4章 対馬海峡の戦跡(3)―アジアを狙うシー・ライオン 
●第5章 21世紀の国防戦略

内容説明

朝鮮半島の緊張が高まる現在、対馬海峡が日本の存亡を担う重要な国防ラインとなる!本書は、対馬海峡の戦跡を辿り、日本が繰り広げてきた外交・軍事戦略を考察する。四世紀の唐・新羅との戦い、蒙古襲来、倭寇、秀吉の朝鮮出兵、日清・日露戦争…。こうした歴史の教訓から、海洋国家・日本は朝鮮半島とどのように対峙すべきか、国土を戦場にしないためには何が必要かを問い直す。韓国、北朝鮮の真意、中国など大陸国家の戦略を軍事的視点から読み解く国防の書。

目次

第1章 今、なぜ対馬海峡か(朝鮮半島といかに向き合うか;海洋国家と大陸国家 ほか)
第2章 対馬海峡の戦跡(1)―四世紀から十六世紀まで(水城と防人;蒙古襲来 ほか)
第3章 対馬海峡の戦跡(2)―信長と秀吉の大陸外交(「征明」への野望と戦略;文禄の役(一五九二年) ほか)
第4章 対馬海峡の戦跡(3)―アジアを狙うシー・ライオン(日清戦争と日本軍の近代文化;日露戦争になぜ勝てたのか)
第5章 二十一世紀の国防戦略

著者等紹介

松村劭[マツムラツトム]
1934年、大阪生まれ。防衛大学校卒。陸上自衛隊幕僚監部情報幕僚、作戦幕僚、防衛研究所研究員、西部方面総監部防衛部長などを歴任後、1985年に退官。在職中は在日米軍との共同作戦計画にも携わった。元陸将補。米国デュピュイ戦略研究所東アジア代表。英国国際戦略研究所所員。専門は戦略・戦術研究、情報分析
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感想・レビュー

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著者は元陸将補。本著では古代~現代の対馬海峡が舞台の戦役を軍事専門家の視点から解析。通常の歴史研究家の一般向け紹介書とは段違いの鋭さ。参考文献には戦前の軍の戦史資料や他国の現地戦史資料の他に、海上自衛隊幹部学校の戦史研究資料(非公開)という文献があるが、これは通常の歴史研究家もアクセス出来るものなのだろうか?引用されているドレイク提督の「英国の国防線は英国の海岸でもなければ海峡の真ん中でもない。それは大陸側の港の背中にある」には納得。新書でこの内容は満足だが、も少し図解が欲しいのと、あと品切れなのが惜しい2012/04/16

結城あすか

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対馬海峡を中心に制海権という観点から、歴史上の4つの戦争を取り上げ、日本の防衛に何が必要か論じてる本だにょ。海洋国家・日本としては、国境を接する海峡部の海域の制海権は常に保ち続けることが防衛の要であり、防衛ラインは国境線なんかではなく、海峡を挟んだ大陸側の対岸の港の背後というのは、国土そのものに攻撃を受けるまで有事とは認めないなんてアホらしい絵空事の設定の現状ではとても実現できない話だけどにょ。2003/12/16

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