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日本の盛衰―近代百年から知価社会を展望する

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569624860
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C0230

出版社内容情報

日本経済百年を検証。知価社会への転換を探る。

日本はこのまま没落するのか。官僚文化で隆盛を極めた日本経済の百年を検証し、いかに新たな知価社会へと転換するかを探る。

八〇年代には世界一の繁栄を誇った日本が、今は長期不況と社会の劣化に苦悩している。日本はこのまま衰亡の道を辿るのか、再び隆盛を取り戻すことができるのか。

▼本書では、「今」を知り「未来」を探るため、まず日本の「過去」を検証する。近代百年で築き上げた官僚主導の文化を徹底解明し、それが生んだ「負の資産」をいかに克服するかに迫る。

▼現在の財政、金融、企業経営、教育水準などの問題の真因とは何か、それを根絶する具体策を提示。これまでの改革は、仕方(テクニック)の変更、仕掛け(システム)の改革、仕組み(ストラクチャー)の改造であった。体制(レジューム)を変え、生き方(体質)と考え方(気質)を改めるには何をどうすればよいのか。

▼日本が進むべきは、変化が激しく、予測不能な知恵の値打ち(知価)が経済成長と資本蓄積の主要な源泉となる社会である。ニューパラダイム派経済学の世界的先導者が、日本型知価社会への道を説く救国の書。

●序章 日本の没落 
●第1章 近代日本のDNA――黒船から産業革命へ 
●第2章 二十世紀前半の苦悶――模倣の限界から官僚統制へ 
●第3章 「戦後」とは何か――新しい正義と古い体制 
●第4章 邁進する日本経済――長い高度成長の時代 
●第5章 最適工業社会の完成――ジャパン・アズ・ナンバーワン 
●第6章 文明の転換点――日本と世界のすれ違い 
●第7章 失われた十年――「バブル」とは何だったのか 
●第8章 日本経済の今 
●第9章 今、何をすべきか 
●第10章 「日本知価社会」への道

内容説明

八〇年代には、世界一の繁栄を誇った日本が、今は、長期不況と社会の劣化に苦悩している。日本はこのまま衰亡の道を辿るのか?本書は、日本が近代百年で築き上げた官僚主導の文化を徹底解明し、それが生んだ「負の資産」をいかに克服するかに迫る。財政、金融、企業経営、教育水準などの問題の真因とは何か、それを根絶する具体策を提示。自由と創造のある社会をいかに創るか。ニューパラダイム派経済学の世界的先導者が、日本型知価社会への道を説く救国の書。

目次

序章 日本の没落
第1章 近代日本のDNA―黒船から産業革命へ
第2章 二十世紀前半の苦悶―模倣の限界から官僚統制へ
第3章 「戦後」とは何か―新しい正義と古い体制
第4章 邁進する日本経済―長い高度成長の時代
第5章 最適工業社会の完成―ジャパン・アズ・ナンバーワン
第6章 文明の転換点―日本と世界のすれ違い
第7章 失われた十年―「バブル」とは何だったのか
第8章 日本経済の今
第9章 今、何をすべきか
第10章 「日本知価社会」への道

著者等紹介

堺屋太一[サカイヤタイチ]
1935年大阪生まれ。東京大学経済学部卒業とともに通産省(現経済産業省)に入る。日本万国博覧会を企画、開催にこぎつける。1978年通産省を退官、執筆・評論活動に入る。1998年7月より2000年12月まで経済企画庁長官を務め、現在、内閣特別顧問
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kiyoshi Utsugi

25
1980年代には日本は世界一の繁栄を誇っていたが、実はその前に既に人類の文明は規格大量生産型の工業社会から多様な知恵の時代である知価社会に方向転換をしており、日本はその方向転換に遅れたとしています。 そのあたりを解説し、それでは今(この本の書かれた2002年)日本は何をしなければならないのかを考えます。 この指摘によるのかは定かではないですが、確かに現在は多少先頭ランナーから遅れながらも知価社会を進んでるなぁと思いました。2022/01/22

Hiroki Okajima

1
2002年に発刊された本。 戦後から当時までの経済を振り返り、日本への示唆を述べている。 今読み返すと確かに彼が述べた危機感は現実になったように思う。これまでを振り返り評論的に終わる本と違い、堺屋さんの主張も感じられる、とても良い書だと思う。2019/10/06

TYURA BOY@CULTURE

1
江戸時代から現代までの、思想、経済、政治に関する流れを、要するにこうだ、と鮮やかにまとめあげる。 極論過ぎるところはあるのだが、日本の近現代を理解するための軸の1つとして有益な内容だった。 16年前の本だが、日本の将来進むべき方向についても書かれており、たしかに今、かなりその方向に近づいていると思われる。また、移民労働者の問題についても触れている先見性もあった。 今なお、読む価値ありと思う。2018/07/18

ふみすむ

1
「近代工業社会から『知価社会』へのパラダイム転換にある現代、我々はどう対処していくべきか、どう発展していくべきか」主に戦後の日本経済の歴史をたどりながら、現代日本経済の課題と対策が提示されていた。ただ、新書ということで気軽に読もうとして読んだのだが、高校レベルの経済学の知識では把握しきれない部分が大きかったので、数年後にまた再読を試みたく思う。2011/06/25

みやびん

0
要はもはや現在の社会は予測不可能な状況になってるということ。今までのやり方だと財政は赤字が膨らみ、淘汰されてく。2013/02/17

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