出版社内容情報
屋久島へのつきぬ想いと美しい写真の共演。
作家・田口ランディの原点・屋久島での魂の解放の物語。悩める若者たちへの渾身のメッセージと美しい写真のコラボレーション。
深い森のなかを歩いていると、いろんなことを思い出す。/とくに失敗したこと、悔しかったこと、思うようにやれなかったこと、後悔してること、やり直したいこと、そんなことを思い出す。/欲しかったのに、恥ずかしくて欲しいと言えなかった。/やりたかったのに、やりますって手を上げられなかった。/いやだったのに、顔で笑ってしまった。/許したいのに、どうしても許せない。/屋久島に行ったころの私のなかには、そんなものがいっぱい詰まっていて、もう心がパンパンで破裂寸前って感じだった――。
▼作家・田口ランディが生まれる転機となった屋久島。樹に触れ、雨に濡れ、森に抱かれるうちに、かたく閉ざされていた心はしだいに解きほぐされ、ある決意へと変わってゆく。「森には、封印した魂を、生き返らせる力が、あるのかもしれない」
▼屋久島に魅せられた写真家・山下大明と作家・田口ランディがコラボレートする屋久島へのメモワール。
●樹の記憶
●水の記憶
●森の記憶