響くものと流れるもの―小説と批評の対話

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569620060
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

いま最も活躍する両作家のスリリングな対話。

小説とは何か。批評の役割とは何か。ときに共感し、ときに激しく激突する。今もっとも活躍する両作家の、妥協なきスリリングな交感。

いま最も注目される文学界の両者による、妥協なき交感。

▼『新潮』掲載の「見張り塔から、ずっと」で、福田和也氏は柳氏の作品を全面否定。それに対し柳氏は「見張り塔から、見張られて」で大反論した。その激しい応酬は、近年の文学界で一際目立つ出来事となった。それから2年。柳氏はベストセラー『命』で新境地をひらき、両者は5回の対談を行なった。

▼本書の第一部では、その5回の対談を、そして第二部では「見張り塔から」の応酬と他に2編を収録している。

▼「『ゴールドラッシュ』は、現代社会の観察としては甘すぎる(福田)」「『見張り塔から、ずっと』ほど文芸評論家の無能ぶりを示した例はかつてない(柳)」「柳さんが倫理を正面から書いたことは、戦後文学の中で画期的なことだと思います(福田)」「なるべくならこの言葉を使わずにお伝えしたかったのですが、天才だと思いました(柳)」――文学とは何か、真の批評とは何か。その本質的な問いを語る。

●『命』、そして次をめぐって 
●『魂』をめぐって 
●福田さん、真の批評を 
●批評家にとっての歴史 
●作家と批評家の関係 
●見張り塔から、ずっと 
●見張り塔から、見張られて

目次

1 『命』、そして次をめぐって
2 『魂』をめぐって
3 福田さん、真の批評を
4 批評家にとっての歴史
5 作家と批評家の関係
見張り塔から、ずっと
見張り塔から、見張られて
前衛なき時代の表現行為
祝・長編完成!!柳美里の「故郷」横浜黄金町を歩き、密かに批評の時に備える

著者等紹介

福田和也[フクダカズヤ]
昭和35年、東京都生まれ。慶応義塾大学文学部仏文科卒業。同大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了。現在、慶応義塾大学助教授。気鋭の評論家として文壇・論壇で幅広く活躍。平成5年、『日本の家郷』で第6回三島由紀夫賞を受賞。平成8年、『甘美な人生』で第24回平林たい子文学賞を受賞

柳美里[ユウミリ]
昭和43年、神奈川県生まれ。高校中退後、東京キッドブラザーズを経て、昭和63年、劇団「青年五月党」を結成。平成5年、「魚の祭」で第37回岸田国士戯曲賞を受賞。平成8年、「フルハウス」で第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。平成9年、「家族シネマ」で第116回芥川賞を受賞
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感想・レビュー

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禿童子

27
喧嘩もするが仲良しの作家と批評家。この本が出た2002年からどう変わったかが気になる。大西巨人の生活保護とならんで柳美里が健保税を払えないことが話題になったのはいつだったかしら。2020/05/03

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