出版社内容情報
もっと香りのいい、旨い茶を飲みたい貴方へ。
紅茶や珈琲のように、日本茶を品種別に愉しむには? 長年、産地を歩き、緑茶の香味を探し求めてきた著者が、銘茶の見分け方を案内。
日常の暮らしに寛ぎを与えるお茶。特に緑茶は、日本人には欠かせない一服である。ところが昨今、ペットボトル茶が主流となり、本来の旨みや香味を失ってしまった。急須で淹れたお茶を所望しても、どろっとした「やぶきたの深蒸し」ばかり。かつて味わった、あの香味はどこへ消えたのか?
▼本書は、本物の日本茶を求めて産地を歩き、品種、製茶法、おいしい淹れ方を丹念に取材した力作である。
▼まず著者は、「やぶきたの深蒸し」一辺倒の茶業界に警鐘を鳴らす。「やぶきた」とは明治以降、開発された品種であり、「深蒸し」とは製茶法である。「やぶきたの深蒸し」は煎はきく(色は出る)が旨味や香味がうすいのである。しかし、この経済効率に走った「やぶきた一辺倒」が日本茶をまずくした元凶であると著者は語る。そこで「伊久美の荒茶」「和束の宇治茶」「藤かおり」「嬉野玉緑茶」など、これぞ日本茶の別天地といえる品種を紹介。銘茶の入手先リストも必見!
●第1章 本当のお茶の香味を求めて
●第2章 お茶の生産現場を訪ねて
●第3章 茶の香りの周辺
●第4章 おいしい<日本茶>と出会うために
内容説明
日常の暮らしに寛ぎを与えるお茶。特に緑茶は、日本人には欠かせない一服である。ところが昨今、ペットボトル茶が主流となり、本来の旨みや香味を失ってしまった。急須で淹れたお茶を所望しても、どろっとした「やぶきたの深蒸し」ばかり。かつて味わった、あの香味はどこへ消えたのか?本書は、茶業界に警鐘を鳴らしつつ、本物の日本茶を求めて産地を歩き、品種、製茶法、おいしい淹れ方を丹念に取材。「伊久美の荒茶」「和束の宇治茶」「藤かおり」「嬉野玉緑茶」など、日本茶の別天地を紹介。「銘茶の入手先リスト」も必見。
目次
第1章 本当のお茶の香味を求めて
第2章 お茶の生産現場を訪ねて(歳月のなかの茶の香り;「やぶきた一辺倒」からの脱出 ほか)
第3章 茶の香りの周辺(「やぶきた」の素顔を見直す;在来種を味わう ほか)
第4章 おいしい「日本茶」と出会うために(在来種に特産品としての価値を;優れた「やぶきた茶」をさがす ほか)
著者等紹介
波多野公介[ハタノコウスケ]
1927年樺太豊原生まれ。東北大学文学部社会学科、東京大学新聞研究所本科修了ののち1953年朝日新聞社入社。校閲部、組合専従を経て、静岡、長野、宮城、新潟各県下で地方記者をつとめる。出版局に移り、のち「週刊朝日」副編集長、局編集委員、教育雑誌「のびのび」編集長、「アサヒグラフ」編集長、局プロジェクト室長などを歴任。静岡支局時代に「茶況」を担当。現代喫茶人の会理事、緑茶ジャーナリストとして活躍する。2001年(平成13年)11月に逝去
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邑尾端子
ミカ
のんき
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