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新エゴイズムの若者たち―自己決定主義という価値観

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569619392
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0230

出版社内容情報

自己決定主義というエゴイズムの本質を検証。

「自己決定主義」という価値観が今や若者たちの規範となっている。青少年研究の第一人者が、日欧米韓の国際比較をしながら検証する。

「自分で決めたことだから……」「自分の考えに従う……」。自己決定主義という価値観が今や若者たちの規範になりつつある。ときにそれは、法律や道徳を無視した、ワガママぶりを発揮する。一方で、国に貢献し、介護やボランティアに関わろうとする、まじめな若者層も確実に増えてきた。日本の若者たちは一体どこへ向かうのか。

▼本書は、90年代の「ガングロ」「援助交際」「フリーター」現象から、新たな方向軸を示し始めた若者文化を検証。

▼2001年に調査された「日韓米仏の四カ国の若者研究」によると、日本の若者たちの「自己決定主義」は顕著であるという。その内容は、結婚、純潔、家事などの分野では、伝統的な価値観を否定する一方、「自分の国に貢献したい」「親の面倒をみる」といった意識は高いことがわかった。いわば、新しいタイプの「まじめ主義」が広がっていることがわかったのである。若者研究の第一人者が独自のデータをもとに論考する。  

●序章 新エゴイズムの誕生 
●第1章 自己決定はどこまで認められているのか 
●第2章 自己決定をめぐる国際比較 
●第3章 日本の若者文化論の変遷 
●第4章 非社会的行為をめぐって 
●第5章 若者たちはどこへゆくのか? 

内容説明

「自分で決めたことだから…」「自分の考えに従う…」。自己決定主義という価値観が、今や若者たちの規範になりつつある。ときにそれは、法律や道徳を無視した「ワガママぶり」を発揮する。一方で、国に貢献し、介護やボランティアに関わろうとする若者層も確実に増えてきた。日本の若者たちは、一体どこへ向かうのか?本書は、九〇年代の「ガングロ」「援助交際」「フリーター」現象から、新たな方向軸を示し始めた若者文化を検証。最新の国際比較調査をはじめ、独自のデータを分析しながら論考する。

目次

序章 新エゴイズムの誕生
第1章 自己決定はどこまで認められるのか
第2章 自己決定をめぐる国際比較
第3章 日本の若者文化論の変遷
第4章 非社会的行為をめぐって
第5章 若者たちはどこへゆくのか?

著者等紹介

千石保[センゴクタモツ]
(財)日本青少年研究所所長。弁護士。1928年富山県生まれ。早稲田大学法学部卒業。東京地検検事、総理府(当時)青少年対策本部参事官などを経て、75年財団法人・日本青少年研究所設立。総理府時代に手がけた「世界青年意識調査」は各界に反響を呼び、日本の青少年研究の第一人者として知られる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinonis

0
若者観と日本人論が組み合わさったような感じ。ガングロ族を最後に若者文化は廃れたように見えるが、実は相対主義の蔓延と自己決定主義が流布した影響だった。確かに絶対的な価値観も存在しなくなっているし、「なんでも良い」という風潮がある。こういう分析は好き。2011/11/22

重本厚志

0
若者の考え方をアンケートを中心に調査。アメリカの若者が思ったイメージとは異なる事に驚く。新人類と言われた世代を最後に明確な若者文化が見られなくなってきた。その背景に携帯が影響していると著者は分析。携帯により意見は誰かに喋るのでは無く、ネットの中でつぶやく。その事により自分が大事との新エゴイズムが産まれて来たと解説。現代のよくわからない人たちの事を少し理解できたような気がする。2023/09/29

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