出版社内容情報
哲学教授がニューヨークを社会学的に考察。
百を越える言語、黒人、アジア、ユダヤ人など移民がひしめくこの町で、人々はいかにサバイバルするか。哲学教授による異色の生活体験録。
ニューヨークといえば、おしゃれでクールな街というイメージがある。しかし一方で、ドラッグや犯罪が横行する街という顔も存在する。そのどちらもニューヨークであるならば、いったい普通のニューヨーカーは何を考え、どのように暮らしているのであろうか。本書では哲学教授が留学体験を通して、ニューヨークに棲息する様々な人々の姿をリアルに描く。
▼人口の4割を占める移民。出身国は167、言語の数は116に及ぶ。様々な価値観の衝突のなかで、コミュニティの棲み分けが進み、次第に人々は定着していく。ニューヨークの繁栄の陰には移民たちの壮絶なサバイバル事情が隠されているのだ。
▼このような多人種社会では倫理など役に立たない。生き延びるには論理で相手の弱点を攻めるしかない。大学の授業もバトルそのもの。教師も生徒も実力主義のシビアな世界なのだ。
▼ガイドブックには描かれていない、ニューヨークという街の本当の姿がよくわかる好著である。
●第1章 ニューヨーク・非アメリカ的空間
●第2章 ニューヨーク・街の表情
●第3章 移民たちの暮らし
●第4章 ブラジルからきたドリス
●第5章 ニューヨークの大学事情
●第6章 ニューヨークの生活事情
内容説明
ニューヨークの人口は800万。うち4割はアメリカ以外の出身者、6割は非白人である。116もの言語が飛び交うこの街で、人々は何を考え、どのように暮らしているのだろうか。本書は、日本の哲学教授が、ニューヨークに棲息する多種多様な人々のサバイバル生活事情をリアルにレポート。「ハーレムでは年収2万ドル」「コリアン対メキシカンの悲しい人種戦争」「マンハッタンのアパート事情」「マルクスを知らないアメリカ左翼」等々。移民国家で生きてゆくことの意味を考えた、異色の留学体験記。
目次
第1章 ニューヨーク・非アメリカ的空間
第2章 ニューヨーク・街の表情
第3章 移民たちの暮らし
第4章 ブラジルからきたドリス
第5章 ニューヨークの大学事情
第6章 ニューヨークの生活事情
著者等紹介
堀川哲[ホリカワテツ]
1947年、神戸市生まれ。法政大学経済学部卒業後、同大学院博士課程修了。現在、札幌大学経済学部教授。専攻は、現代思想、社会学
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