出版社内容情報
子供達が再び人への信頼を取り戻すために。
「家に帰るのが怖い」虐待を受け、心を閉ざした子どもたちが再び人への信頼と愛を取り戻すために。大きな反響を呼んだノンフィクション。
ブロンドの長い髪はほつれ気味で、丸い顔は汚れていた。その表情は、助けを求めているようでもあり、おびえているようでもあった。ジェニーとの出会い。それは、父親が熱湯の中に子どもの腕を突っ込み、火傷を負わせたようだとの通報で始まった。母親は事故で熱いコーヒーがかかっただけだと言うが、「私がいけない子だから火傷したのよ」というジェニーの言葉に、虐待は本当のことだと直感する。しかし、証拠がない。
▼児童虐待に取り組む最前線で働く著者リチャードの前には、毎日次から次へと調査依頼が舞い込む。父親から性的虐待を受けた6歳のシンディー、家庭内暴力で「家に帰るのが怖い」というあざだらけのジェームズ……、役所の限界、個人の力の限界にジレンマを感じつつも、子どもたちが負った心身の傷に心を痛める。心を閉ざした子どもたちが、再び人への信頼を取り戻せる日は……。全米で大きな話題を呼んだ、心ゆさぶられるノンフィクション。
●児童虐待調査官
●ジェニーの火傷
●誰もいない家
●霧の中の泣き声
●母親自身からの通報
●残された子どもたちとの長い午後
●二度と来るな
●コーリーへのプレゼント
●私の子どもを返せ ほか
内容説明
児童虐待に取り組む最前線で働く著者リチャーズの前には、毎日次から次へと調査依頼が舞い込む。父親から性的虐待を受けた6歳のシンディー、家庭内暴力で「家に帰るのが怖い」というあざだらけのジェームズ…、役所の限界、個人の力の限界にジレンマを感じつつも、子どもたちが負った心身の傷に胸を痛める。心を閉ざした子どもたちが、再び人への信頼を取り戻せる日は…。全米で大きな話題を呼んだ、心ゆさぶられるノンフィクション。
目次
児童虐待調査官
ジェニーの火傷
誰もいない家
霧の中の泣き声
母親自身からの通報
残された子どもたちとの長い午後
二度と来るな
コーリーへのプレゼント
私の子どもを返せ
暗い疑惑
シンディーの“大人ゲーム”
法廷へ急げ
養育権とビルの一ポンドの肉
慰めの範囲
見逃したナンバープレート
ダイアンに残された時間
脅し
母親の祈り
刑務所での面接
家に帰るのが怖い
緊急救命室の夜
会わずにはいられない
ジェニーのバービー人形
著者等紹介
リチャーズ,キース・N.[リチャーズ,キースN.][Richards,Keith N.]
1951年生まれ。24年間社会福祉局に勤務。この15年は児童福祉センターで児童虐待調査および保護に従事。現在は上級ケースワーカーとして特に裁判所との連携業務に専念。自らの体験をもとにした著作活動を続けている。ニューヨーク州立大学コートランド校にて教育学学士を取得
伊藤由紀子[イトウユキコ]
津田塾大学国際関係学科卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。