日本が自滅する日 - 「官制経済体制」が国民のお金を食い尽くす!

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日本が自滅する日 - 「官制経済体制」が国民のお金を食い尽くす!

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569614144
  • NDC分類 342.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

日本を破産させる利権システムの全貌を公開

7年も前から構造改革の必要性を直言してきた著者が示す日本を破産させる利権システムの全貌。日本再生の25のプログラムも公開!

小泉首相が進めている構造改革で本当に日本は再生できるのか。7年も前から構造改革の必要性を直言してきた衆議院議員である著者が調べあげた事実を基に検証すると――。日本の「経済」は極端にいえば、国と地方と合せて、国民の税金と貯金、年金、保険積立金など350兆円を上から流し込んで消費しているだけのものだ。つまり、市場特有の拡大再生産機能によって生み出される果実はないに等しい。“市場”が死亡状態となり、借金が借金を呼ぶ財政破綻構造に陥っている。積もり積もったほんとうの借金額は1000兆円を超えている。日本再生の鍵は国家体制を官制経済から市場経済に移行させることである――。小泉首相は構造改革を経済政策や金融政策と混同していると批判し、著者渾身の真の構造改革のための25のプログラムを提示する。日本を破産させる利権システムの全貌を踏まえた提言には、著者の日本再生への思いがこもっている。

●序章 真の構造改革とは何か――「もう一つの日本」を直視せよ 
●第1章 利権財政の御三家――特別会計、財投、補助金 
●第2章 経済むしばむ“官企業”――特殊法人と公益法人など 
●第3章 公共事業という名の収奪システム 
●第4章 構造改革のための25のプログラム

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

16
著者は故石井紘基。少々古くなった感はあるが、著者が問う本質は現在と変わらない。今日、我が国が直面している経済、財政、社会の危機をもたらした要因は何か。曰く、“官制経済”のシステムだと。この官制経済体制を形成するのは、政策、法律、会計、行政組織の四つであり、官僚が全てを牛耳り、全てを各省庁の縄張りとし、それぞれに政治家が連なって、補助金等を地方にばらまく事で、「上納金」=「票」を集めるというシステムだ。著者はこの体制を社会主義国家ソ連の相似形だと言うが、個人的には、経済統制国家満州と地続きな話なのだと思う。2016/03/25

壱萬弐仟縁

14
小泉内閣の頃の11年前の本。書名が重要。第1章第2節究極の〝裏帳簿〟特別会計は取り上げるに値する。一般会計にはカムフラージュし、本体は特別会計に隠蔽(55頁)。それでいて、特定秘密保護法。おかしいな。ガソリン税の話をみると、143円で今は安く入れているが、この税がないだけで灯油よりも安く入れられる。この事実は許せない。福田内閣を呪う。。ガソリン税の問題とは、既得権益を貪る、政治系土木業者、政治「屋」と官庁天下りに、その本質がある。非正規からも強引に所得税も、ガソリン税も、剥奪されている。即刻辞めてほしい。2013/12/30

砂王

9
特別会計、特殊法人に切り込んでいて、おもしろい。具体例豊富であり、しっかり数字も示していて、丁寧な下調べを感じる。この問題を解決するのは、時間の問題な気はする。気が熟すのを待つしかない。妥協だろうかね笑2016/11/23

Hiroki Nishizumi

6
表題が内容を顕著に表している。このような真っ当な人間が闇に葬られる現実が悲しい。管制経済体制に麻痺している自分も情けない。「既得権益と戦える国民政権」という第一の主張が何かしら悲しく聞こえる。彼の所属した民主党は既得権益の前に膝を屈してしまった。そして今は既得権益の固まりがこの世の春を謳歌している。彼の望みをこのまま見捨ててはいけないのではないか・・・・2015/08/03

MAT-TUN

6
わかりやすい図とともに個別の特別会計(道路、空港整備、土地改良、2011年現在も名前を変えて存続している。)の説明を読み進めるうち、日本の病の深さに戦慄した。一方、提示された処方箋は納得度が高い。日本のマスコミはなぜ一般会計しか報道しないのか、意図的に特別会計を報道しないのか、と強い疑念を感じる。この書を読み、民主党にはこのような素晴らしい政治家がいるのかと、現代の政治家を初めて尊敬した。だが石井議員は、何者かに殺害されたのですね(石井紘基刺殺事件 2002年)。現代日本にとってどれほどの損失なのだろう。2011/12/09

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