出版社内容情報
八ヶ岳山麓でFM電波を利用した地震前兆の観測を行う著者。その驚くべき発見の内容と実績、研究に全てを投じた著者の思いを綴る。 世界的にも有名なアマチュア天文家である著者は、FM電波を使った流星観測データの中に地震の前兆が現れているのを発見した。そして1995年、阪神大震災を契機に地震発生予測の本格的な観測を開始する。▼このVHF電波を用いた電離層観測による地震前兆検知法により、著者はこの五年間に日本各地で起きたマグニチュード5以上の地震発生を、九割以上の確率で予測し、国内外の大学や研究機関からも、多くの注目を集めつつある。一体なぜ地震発生が予測できるのか? 時期・規模・場所はどのように割り出されるのか? 本書ではこれまでの観測活動の経緯とその成果を初めて明らかにする。▼地震発生の直前予測を現実に具体化するには、技術上の問題と共に、得られた情報をパニックのない形で公開し役立てていくための、社会全体の危機管理体制の整備が必要であると著者。世界有数の地震・火山国に暮らす我々一人一人に重い問いをつきつける一冊。 ●第1章 星空に現れた前兆 ●第2章 電離層と地表でできたコンデンサー ●第3章 地震がいつどこで発生するのか ●第4章 前兆波形は何を示すか ●第5章 地震予知とは何か ●第6章 地震予測のプロセスと仮説 ●第7章 地震予報への道
内容説明
FM電波による流星観測から地震の前兆現象を発見し、観測を続けていた著者。1995年1月、それまでに見たことのない異常なデータが観測され、その三日後、兵庫県南部地震が発生。この日を境に著者の人生は大きく変わった―。本書では、日々の観測結果から解析された数々の経験則と、その驚くべき成果を明らかにする。時期・場所・規模をどう予測するのか?得られた情報を広く公開し役立てるには、どのような危機管理体制が必要か?世界有数の地震国に暮らす私たち一人一人に、重い問いを投げかける。
目次
第1章 星空に現れた前兆
第2章 電離層と地表でできたコンデンサー
第3章 地震がいつどこで発生するのか
第4章 前兆波形は何を示すか
第5章 地震予知とは何か
第6章 地震予測のプロセスと仮説
第7章 地震予報への道