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出版社内容情報
台湾大震災に直面した著者が、被災現場を回り、救援・復興策を次々施行していく日々を自ら綴ったドキュメント。危機管理のノウハウがわかる書。 99年9月21日未明に発生した台湾中部大地震は、台湾に未曾有の危機をもたらした。しかし李登輝総統は動じず、夜が明けるとすぐ被災地に飛び、被災住民の恐怖を和らげ、迅速かつ的確な救災命令を発する。その後もほぼ毎日被災地を視察し「国民の声」を細かく拾い上げ、一方人々を勇気づけながら、着実に復興への道筋を作り上げていく。▼また、日々の救災行動を日記に纏め、それをインターネットのホームページに掲載することによって、国民と全世界の人々に救災状況を伝え続けたのである。▼本書は、地震発生から1カ月に亘り綴られた「魂の記録」を纏めたものである。▼危機への対処法、非常時におけるリーダーの心構えなど、李登輝総統の危機管理の実践から、日本のリーダーが学ぶべきところは大変多い。また、「国民の声」をどう生かすかを伝える本書は、民主主義政治の根本を教えてくれる。▼哲人政治家・李登輝の真髄が存分に現れた一冊である。 ●台湾大地震救災日記 ●後記 ●日表
内容説明
哲人政治家・李登輝総統が実践した危機克服の魂の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kohei Fujimoto
1
1999年9月21日未明に発生した台湾大地震の時に李登輝総統が何を考えどう動いたか1ヶ月間記録した日記です。日記なので自分の都合が良いことを自己肯定的に主観で書かれている前提で読みました。非常時におけるリーダーの心構えや危機管理手法の一例として「リーダー」に読んでいただきたい。中西輝政氏による巻末の解説で、1995年の阪神大震災における日本と1999年の台湾大地震における台湾を比較している。いま読むと、その反省が活かされたかどうか?地震だけでなく津波と原発事故があるとはいえ、これは・・・「失われた16年」2012/07/18