きもの暮らし―着こなしの知恵と楽しみ

きもの暮らし―着こなしの知恵と楽しみ

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569609485
  • NDC分類 593.8
  • Cコード C0095

出版社内容情報

  母・幸田文氏のきものを受け継ぐ作家と、きもの文化に詳しい染色家が、きもの話に花を咲かせる。きものを身近に楽しむ知恵満載。  母・幸田文のきものを受け継ぎ、和服に格別の想いを寄せる随筆家と、京都・染司よしおかの五代目当主が、伝統文化の歴史、美意識、楽しみ方を披露する。▼かつては日本人の身近な「普段着」であったきものだが、今や結婚式、成人の日などに着飾る「晴れの日の衣裳」でしかなくなってしまった。しかしそれでは、きもの本来の魅力は発見できないし、美しく着こなすこともできない、と両者は断言。▼本書は脚注も充実、歯切れよい二人のやりとりを楽しむと同時に、きもののちょっとした知識を身につけるにも最適。箪笥の奥に眠っているきものを着てみよう、という気になる一冊。▼主な内容[第1話・京都にて]京都の町ときもの/女性のお洒落ときもの/季節を取り入れる美意識/木綿と藍染、そして友禅染の登場/きものは消えてゆく衣裳か[第2話・東京にて]幸田家のきもの暮らし/母のきものへの思い出/母子ふたりの時間ときもの/平成の娘たちにきものの華を。  [第1話]京都にて ●京都の町ときもの ●女性のお洒落ときもの ●季節を取り入れる美意識 ●木綿と藍染、そして友禅染の登場 ●きものは消えゆく衣裳か [第2話]東京にて ●幸田家のきものの暮らし ●母のきものへの思い出 ●母娘ふたりの時間ときもの ●平成の娘たちにきものの華を

内容説明

すべての日本人と女性たちへ、「きものの華」を語りつぐ。和服に格別の想いを寄せる随筆家と、京都「染司よしおか」の五代目当主が、伝統文化の歴史、美意識、愉しみ方を披露する。

目次

第1話 京都にて(京都の町ときもの;女性のお洒落ときもの;季節を取り入れる美意識;木綿と藍染、そして友禅染の登場 ほか)
第2話 東京にて(幸田家のきもの暮らし;母のきものへの思い出;母娘ふたりの時間ときもの;平成の娘たちにきものの華を)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

黒木 素弓

3
幸田露伴の孫であり幸田文の娘である青木玉と、江戸時代からの染屋である吉岡幸雄の対談。着物の歴史から織物、染色、それに関わる人々の生活、季節感や色合いなど、興味深く楽しく読み取れた。現代の『着物』が堅苦しく派手なだけの行事用になっていることを著者たちは憂えていたが、まだまだ着物人気は衰えていないと思う。新しい着物文化を作っていく若い人達の感性に、私は期待したい。2012/01/30

Noelle

2
染司よしおかの吉岡さんちが あの憲法染めの吉岡憲法の流れになるって この本で初めて知りました。幸田文さんの「きもの」、青木玉さんの「幸田文の箪笥の引き出し」と、このお二人の対談話を通じて、今はいかに本当に暮らしに即した着物ぐらしをするのが難しくなっていることかと実感します。だからこそ、晴れ着やお茶会着物でなく、普段着着物、ちょっとお出かけ着物の人が増えてきてるような昨今、自分もそうありたいし、若い人の身軽に着ているかのようなおしゃれ着物も応援したいと思います。2013/12/18

波 環

1
消費者と生産者の立場が明確にわかる。熱心に勉強し良かれととりくむ優秀な生産者と限られた資源を工夫で乗り切ろうとする消費者。青木玉さんが大人なので何とかおさまる二人の対談。幸田文作品で一番好きな『きもの』を底本として二人が対談するの読んでいて楽しかった。源氏物語は着ているもので人物の性格を描きだすが、近代のその役目がこの小説。私は主人公の貧しい友人のたくましさが好き。2015/06/10

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