PHP新書<br> 社会的ひきこもり―終わらない思春期

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社会的ひきこもり―終わらない思春期

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569603780
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0211

出版社内容情報

  学校にも行かず、就職もせず、家にこもって何年も過ごす若者が増えている。単なる怠け・甘えではない深い病理を現場の医師が問題提起。  30歳近くなっても、仕事に就かず、外出もせず、時に何年も自分の部屋に閉じこもったまま過ごす青年たち。今、このような「ひきこもり」状態の青少年が全国で増加しつつあるといわれている。 現場の精神科医として約10年にわたり200例以上の「ひきこもり」の治療に携わってきた著者は、「彼らは単に甘えている・怠けているだけなのだから、親を含めた周囲がもっと厳しく接するべきである」といった、いわゆる正論やお説教では決してこの問題を解決することはできないという。 本書は、[第1部]いま何が起こっているのか?理論編 [第2部]「社会的ひきこもり」とどう向き合うか?実戦編の二部構成。「ひきこもり」を単なる「個人の病理」でなく、個人・家族・社会の3つのシステムの関わりの障害による「システムの病理」であるという捉え方から、「ひきこもり」についての正しい知識と対処の仕方を解説した、初めてのテキストである。  

内容説明

三十歳近くなっても、仕事に就かず、外出もせず、時に何年も自分の部屋に閉じこもったまま過ごす青年たち。今、このような「ひきこもり」状態の青少年が増えている。「周りが甘やかさず、厳しく接するべき」といったお説教や正論では、深い葛藤を抱えた彼らの問題を、けっして解決することはできない。本書では「ひきこもり」を単なる「個人の病理」でなく、家族・社会から成る「システムの病理」として捉える視点から、その正しい理解と対処の方法を解説する。

目次

第1部 いま何が起こっているのか―理論編(「社会的ひきこもり」とは;社会的ひきこもりの症状と経過;さまざまな精神疾患に伴う「ひきこもり」;社会的ひきこもりは病気か ほか)
第2部 「社会的ひきこもり」とどう向き合うか―実践編(正論・お説教・議論の克服;家族の基本的な心構え;治療の全体的な流れ;日常の生活の中で ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

62
引きこもり問題というのは全体像がつかみにくい。ただ親の共通点など知っておくだけでも防げることはある。2019/12/18

あかは

50
ちょっと古いかな統合失調症という名が生まれる前だから、大分前。というわけで、データも古く、事情も大夫かわってきているので、いったん閉じて、また、機会があったら読みたい。2018/01/07

たまきら

31
ひきこもりについて非常に多角的に書かれた専門書です。定義、実際の事例。よくある症状の説明、様々な精神疾患によるひきこもり…多様なケースが紹介されていて非常に興味深かったです。また、どのように対応していくかにこめられた情熱に胸が熱くなりました。最後のフローチャートを読むだけでも参考になると思います。社会って、人って、ほんと、捨てたもんじゃない。2020/11/02

阿呆った(旧・ことうら)

19
大手に務める父、専業主婦の母のもとの長男がひきこもりになりやすいらしい。2015/09/21

ネギっ子gen

18
<周りが甘やかさず、厳しく接するべき」といったお説教や正論では、深い葛藤を抱えた彼らの問題を、けっして解決することはできない>と。「ひきこもり」を世に知らしめたとされる斎藤環先生が、<「ひきこもり」を単なる「個人の病理」でなく、家族・社会からなる「システムの病理」として捉える視点から、その正しい理解と対処の方法>を解説した新書。「はじめに」で著者は故・稲村博先生の弟子筋との記述。(この本に言及はないが)不登校やひきこもり青年の人権を踏みにじる悪徳精神科医の弟子という理由で、著者は冷遇されてたよね、確か。⇒2020/05/01

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