恐慌か、新しい繁栄か―21世紀への選択

恐慌か、新しい繁栄か―21世紀への選択

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569600215
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0030

出版社内容情報

  現在の不況の本質は「通貨の大収縮」であるという鋭い分析と、アメリカ復活の真因への深い洞察から説く、経済再生のための緊急提言。  ますます深刻な危機に陥っている日本経済。著者は、その危機の本質は、「財政の出し渋り」と「金融の貸し渋り」という2つの失敗による「通貨の大収縮」にあると分析する。著者はそれを踏まえて、マネーサプライ残高伸び率の引き上げ、公的資金による不良債権の買い取り等、経済再生のための大胆な提案を行なう。 本書の目次は以下の通り。<第1章>通貨の大収縮と大不況 <第2章>財政出し渋り、金融貸し渋りと不良債権 <第3章>ドン底から蘇った日本経済 <第4章>日本の潜在成長力。 著者は、現在の日本は、大恐慌寸前のデフレ・スパイラルに陥っているが、同時に、人的資本と物的資本の絶妙な「補完体制」により日本の潜在的成長力は依然として高く、政府が整合性をもった抜本的改革を断行することで、21世紀には新しい繁栄を迎えることが可能であると展望する。自由主義経済学の世界的権威である著者による、必読の一冊である。  

内容説明

日本経済はいま危険に満ち満ちている。現状ではデフレ経済、それも各企業にとって最も重要な卸売物価で見れば、「物価の下落が、さらにいっそうの下落を惹起する」デフレ・スパイラル状況に陥っているが、それだけではない。事態をこのまま放置すれば、本格的な不況へ、しかも下手をすれば恐慌の奈落へと、転落していく危機に立たされている。が、整合性をもった一連の抜本的対策を断行すれば、この不況を十分に克服できる。それどころか、各種の対策が、目前の不況にだけ囚われず、将来の発展につながり、とりわけわが国経済の潜在成長力の引き上げに合致した対策であれば、日本経済は現下の不況を乗り越え、二十一世紀にはこれまで経験したことがない、全く新しいタイプの発展と繁栄とを、達成していくことができる。混迷の日本経済を明快に分析。

目次

第1章 通貨の大収縮と大不況(日本を大不況に陥れた通貨の大収縮;企業も家庭も「カネのやり繰りの余地」を失った;預金通貨創出のメカニズム ほか)
第2章 財政出し渋り、金融貸し渋りと不良債権(果敢な買いオペができない通貨当局;田中角栄首相による大胆な国債政策;赤字国債累積から財政改革法へ ほか)
第3章 ドン底から蘇った米国経済(米国経済の転落と再生;ニクソン・ショックにおける競争力の相対的低下;カーター政権下の特殊なマイナス経済成長 ほか)
第4章 日本の潜在成長力(昭和大恐慌を引き起こした井上蔵相の暴挙;世界で最初のマネタリスト・荻生徂徠;高橋是清による管理通貨制度の確立と大胆な赤字財政の実施 ほか)

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