出版社内容情報
ユニークな推理で日本古代史の謎に迫る!
大化改新で蘇我入鹿が暗殺された裏事情とは。邪馬台国・卑弥呼の正体を解く鍵となる人物とは誰か。独自の推理で日本古代史の謎に迫る。
日本古代史は、今なお多くの謎に包まれている。手がかりとなる『古事記』『日本書紀』が日本最古の正史でありながら、神話や伝説を用い、まるで意図的に真実を隠そうと煙に巻くかのような語り口だからだ。
▼ところが近年、相次ぐ考古学の発見によって、『記紀』の記述と一致する事実も指摘されるようになった。つまり神話や伝説といえども、そこにある程度の真実が秘められている可能性が出てきたのだ。
▼本書は、気鋭の作家が古代史の重要人物に焦点を当て、神話や伝説の謎解きに挑んだ意欲作である。
▼例えば大化改新の真相は、罪もない蘇我入鹿を暗殺し、権力を奪おうと天智天皇と中臣鎌足が仕組んだ陰謀だと著者は断じ、死後入鹿が鬼の姿となって現れ、朝廷を祟ったという伝説が、それを暗示しているのだという。
▼他にも、卑弥呼の正体を解く鍵を握る人物、浦島太郎伝説に秘められた謎など、驚きの連続である。
▼読者は改めて古代史の面白さに魅了されるに違いない。
●第1章 古代史の秘密を握る人たち
●第2章 異色の天皇列伝
●第3章 時代の転機に出現した女傑たち
●第4章 伝説のヒーローたち
●補 関係人物小伝
内容説明
近年、日本の考古学では重要な発見が相次ぎ、わが国最古の歴史書『古事記』『日本書紀』の信憑性を裏づける事実も指摘されている。とはいえ、神話や伝説に彩られた『記紀』の記述は複雑・曖昧であり、真相は今なお深い闇の中である。本書は、聖徳太子、卑弥呼、藤原氏、スサノオ、浦島太郎など古代史の謎を解き明かす鍵を握る人物達に焦点を当て、隠された歴史の裏側に鋭く迫る意欲作。
目次
第1章 古代史の秘密を握る人たち(祟って出ていた蘇我入鹿;古代史の全ての秘密を握る藤原不比等 ほか)
第2章 異色の天皇列伝(二人いたハツクニシラス天皇;独裁権力を欲した雄略天皇 ほか)
第3章 時代の転機に出現した女傑たち(謎に満ちた三世紀の女王・卑弥呼;日本を建国した神功皇后 ほか)
第4章 伝説のヒーローたち(スサノオと出雲の謎;実在した?しない?大国主神の正体 ほか)
補 関係人物小伝(長髄彦;磯城県主 ほか)
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
1959年千葉県柏市生まれ。歴史作家。仏教美術に魅せられて足繁く奈良に通い、日本古代史を研究。古代をテーマにした書籍を意欲的に執筆している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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