出版社内容情報
日露戦争、陸戦の雄の勇壮な生涯を描き上げる。 明治日本が存亡を賭けて臨んだ、日露戦争。その陸戦における総司令官として、腹の据わった采配をふるった男の姿を描く長編歴史小説。 迫り来る欧米列強の帝国主義支配から自らを守るため、ついに、強豪ロシアを敵に廻し、矛を交える羽目になった、生まれて間もない明治日本。ロシアは、当時、世界最大の陸軍国であった。その陸戦の総司令官として、この最強の敵前に立ったのが、本書の主人公・大山巌である。彼の特質は、師とも兄とも仰ぐ西郷隆盛ばりの、きわだった度量の広さにあった。たとえば、彼が作戦の遂行をまかせていた児玉源太郎が、敵の不意打ちをうけてパニックに陥っている時、わざと寝巻き姿の眠そうな顔で作戦室に現われ、部下たちに冷静な頭を取り戻させるなど、人身掌握の術にたけていた。また、そのウラで、外見からは窺い知れない緻密な戦略眼を持っており、乃木と児玉を共同させて、旅順の戦いを制するなど縦横無尽な作戦指導を見せたりもした。日本陸軍が、日露戦争において、苦戦を辛くも勝ち切ったのは、この大山巌無くしてはありえなかったであろう。その生涯を描く。 ●序章 旅順攻防 ●第1章 維新回天 ●第2章 熱情奔流 ●第3章 忠義恩義 ●第4章 才女有情 ●第5章 雪中進軍 ●第6章 泣不如帰 ●第7章 臥薪嘗胆 ●第8章 智将謀将 ●第9章 日露激突 ●第10章 奉天大勝 ●第11章 凱旋将軍 ●終章 英雄帰郷
内容説明
迫り来る欧米列強の帝国主義から身を守るため、強豪ロシアを敵にまわさねばならなくなった、生まれて間もない明治日本。その陸戦の総司令官として、最前線に立った男が、本書の主人公・大山巌である。きわだって広い度量で軍の猛者たちを指揮するとともに、外見からはうかがいえない緻密な戦略眼で、苦戦を辛くも勝ち切った、日本陸軍史上最高の将軍の生涯を描く、長編歴史小説。
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