出版社内容情報
儒教の教えに老荘・禅の思想が加味され、処世の道が淡々と語られる菜根譚。多くの指導者たちの座右の書とされてきた名著のなかから200の名言を厳選し、わかりやすく解説。
内容説明
儒教の教えに老荘・禅の思想が加味され、処世の道が淡々と語られる「菜根譚」―。その全編に流れる潔癖な倫理性、のびやかな風雅の心、したたかな処世の知恵は、時代を越えて現代に生きる私たちに“人生の指針”を示してくれる。各界の指導者たちの座右の書として読みつがれてきた中国古典の名著のなかから、二百の名言を厳選しわかりやすく解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
38
中国・明代の洪自誠が残したといわれている『菜根譚』。その中から筆者が『百言』、『百話』を抜粋した作品。中国の古典は、もともと老子や荘子など、宗教から端を発しているが、現在においては、人生訓とか、処世術といった意味合いを持っている。日本は同じ漢字圏に属しているがゆえに、音読しると、流れるような響きを持って心地が良い。また、『菜根譚』は、例えば「忙中の閑、閑中の忙」のように、極端な思想に走らず、何事の中間が良いとする観が強いのではないだろうか。2015/05/29
さきん
4
本書は日本における武士道に匹敵する修養書だと思うが、実際中国人は余り読んでいないと思う。語りかけるような優しい文なので、何回も我を失いそうな時に読んでいる。2015/07/07
ノメ
1
人生の生き方は、古来より変わらず。2012/04/17