内容説明
「神様の創造物の中で、人間ほど逞しくて情けなくて、醜悪にしてやさしくて、なんともいとおしい生き物はない。どんなことが起こっても、私は本質的に“人間大好き人間”であるらしい」…。政治家・田中角栄の娘として、代議士の妻として、また三人の子供の母として、著者が過ごしてきた思い出の日々。多くの人々との出会いを、温かい眼差しとユーモアあふれる筆致で描く。
目次
年寄りと四季
父の一言
サプライズ・パーティ
エスプレッソ
父の誕生日
国際政治の舞台で感じたこと
ニューヨークの秋から北京の秋へ
北京にて
潮の香りの中で
時は大騒きをして、頭上を通り過ぎていった
受け継ぐべきもの
やる気について〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
22
喜怒哀楽、人間味たっぷり!築いた”外交”人脈。勿忘草と、王効賢女史。どちらの涙も、築いた信頼が故。記憶以上に、記録に残る政治家と成り得たのではなかろうか・・・。一方の”内政”。最も印象に残るのが「エスプレッソ」。淡くも苦い10代・・・。蛇足だが、愛しのドロンはまだしも、「MJ=(Micky+Chaplin)÷2」の方程式は難解・・・(汗)2014/09/30
JUN
0
あまり期待せず、かつ彼女の印象があまりに強いので、それを念頭に置いた上で読んだが、もちろん政治家の娘で金はあるし、良い経験もしていると感じた。高校時代は自分の意思を貫き通し、アメリカに留学したり、その後は通訳も兼ねて、父親と一緒に各国の要人と会う会合に出席したり。ひたすらしゃべりまくり、タフで荒っぽいが、根底に優しさがあり、決めたら猪突猛進で突き進むという家族からの評価があった。2012/09/12
ナウラガー_2012
0
【王怡の母の古稀の祝いの朝に読破。この日に古稀祝いと金婚祝いを兼ねてレストランで家族で会食】 王効賢女史:田中・毛沢東会談や周恩来首相との通訳をした人/ハナミズキ:ドッグウッド→ハナミズキの樹皮を煎じたものを犬のノミ取りの薬として使用したために名付けられた/スコットランドのタータンチェックは貴族の紋章2013/11/10