内容説明
古代から20世紀末まで、日本美術の流れをコンパクトにまとめ、図版297点をオール・カラーで掲載。用語解説、カラー年表及び仏像各部の名称や寺院建築各部の名称図を添えた、美術愛好者の手引きとして、また、学生の参考書として最適の美術史入門書。
目次
第1章 先史・古墳時代
第2章 飛鳥・奈良1(白鳳)時代
第3章 奈良2(白鳳・天平)時代
第4章 平安時代1(前期)
第5章 平安時代2(後期)
第6章 鎌倉・南北朝時代
第7章 室町時代
第8章 桃山・江戸1(江戸初期)時代
第9章 江戸2(江戸中・後期)時代
第10章 近代
第11章 現代1
第12章 現代2
著者等紹介
辻惟雄[ツジノブオ]
多摩美術大学学長
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
74
教科書だった。表紙にもあるけど、美術愛好家又は学生向き。 時代毎の代表作品が掲載されています。しかしそれら作品の説明はありません。その頃の社会的情勢、文化的背景がどうだったのかとか、誰がどんな影響を受けて作ったのかに焦点が合わせられています。ふむ。 特筆することは付録の充実。これも初学者は重宝しそうです。 うちに落ちていたから読んでみたけど、この辺に明るくないおじさんには、ちょっと難しかった。かも。2020/07/05
佐島楓
47
来年履修予定なので、参考に。仏像が美しい。2016/10/30
ころこ
38
学校の副読本の態。美術の本として読むか、歴史の本として読むかで少し考え方が変わってくる。著者は二つの方法を縦横に活用する必要があると説く。プレモダンモダンの前後で、実用物なのか美術用に作成されたのかが分かれているようにみえる。美術の自己意識があるのか無いのかは、近代という歴史意識の有無と同じことを言っているということを再認識する。2023/03/07
ミエル
13
系譜、体系的な日本美術をおさらいするには程良い本書、今回は近世美術を中心に読書。美術史の入門書として役立つ一冊。今回は日本へ輸入された西洋版画の流れ、特に亜欧堂田善が読みたかったけれど、やはり少なすぎたので、他の資料も探す予定。2015/02/01
昼と夜
9
小磯良平と吉原治良展に行ったので学生時代の教科書のこの本を出してきた。日本美術史もっと真面目に受けときゃ良かったよ。2018/04/07